【銘柄分析】テー・オー・ダブリュー(4767):イベントの未来はどうなる?

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回はテー・オー・ダブリューです。

イベント企画運営を行っている会社であり、またまたコロナ直撃企業です。

減配こそ発表されたものの配当へのこだわりは強いです。

これが吉と出るか凶と出るか。

 

事業概要

会社名テー・オー・ダブリュー
業種サービス業
特徴イベント企画運営を主な事業としており、主要顧客は電通や博報堂です。
まさに広告業界ですね。
コロナ影響は大きいものの経営陣の責任を明確にしています。
株価(投稿日時点)324円
配当月6,12月

 

総合評価:102.36ポイント(5位/2717社中)

コロナ影響が大きいのはやむを得ない。
あとはコロナ後をどのようにとらえるか。以前のようなイベント需要は戻るか?

イベントの企画運営を行っているため、イベント自粛が続く現在は逆風のど真ん中です。

個人的にはイベント業界については以前の姿に戻ってほしい気持ちが強いです。

担っている役割としては、行政機関の広報イベント・企業発表会・文化スポーツ催事・博覧会における企画・制作・運営・演出、販促・広報、ノベルティグッズ制作等の販売プロモーションでありかなり広範囲です。

業態としては電通や博報堂といった大手広告代理店経由での受注となっており、オンラインやデジタルを活用したソリューション・プロモーションに注力しています。

 

配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

配当政策を変更してでも減配幅を縮小!

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)3.98%
配当推移(2016年~)11円(2016)→13円(2017)→13.5円(2018)→14.5円(2019)→16.75円(2020)→12.9円(2021予想)
2016年からの増配率+52%
2018年からの増配率+24%
配当姿勢安定配当。
今期は配当性向40%または利回り4.5%の高い方を下限。

 

もともとは内部留保確保のために配当性向50%を上限とする方針がありましたがコロナによる大幅減益を踏まえ、今期に限ってこの方針は撤回されました。

純利益に連動する配当性向だけでなく、株価も踏まえて配当を決定することを公言するというのはあまり他では見られません。

当社の配当方針は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題のひとつと認識しており、安定した配当を継続して実施していくことを基本としております。
配当金につきましては、2016 年6月期より、連結配当性向換算で 50%を上限として配当額を決定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響による業績の悪化は一時的なものであるとはいえ、現執行体制の責任であり、この執行体制が将来に向けた戦略を確実に実行することにより業績回復、更なる成長は
確たるものとなると考え、以下の通り配当方針を一時的に変更し、「連結配当性向換算で 50%を上限とする」を削除いたします。

(変更前)
連結ベースの配当性向 40%で算出された1株当たりの配当金と、決算発表日の前日の終値に株価配当利回り4.5%を乗じて算出された1株当たりの配当金のいずれか高い方を最低配当金として配当金を決定することとしております。なお、内部留保の確保という基本方針に基づき、連結配当性向換算で 50%を上限として配当額を決定いたします。

(変更後)
連結ベースの配当性向 40%で算出された1株当たりの配当金と決算発表日の前日の終値に株価配当利回り4.5%を乗じて算出された1株当たりの配当金のいずれか高い方を最低配当金として配当金を決定することとしております。

(2021/2/8 業績予想及び配当予想に関するお知らせ より)

 

これを受けて今期の配当性向は約365%になることが予想されます。

かなり異常な値ではありますが、ここ数年キャッシュをかなり潤沢に蓄えてきたからこそできることであり、「安定した配当を継続して実施していく」を体現していると言えます。

安定配当を謳って好況時に内部留保をため込む会社には見習ってほしいところですね。

 

この方針変更は今期に限ったものであり、次年度以降の方針はどうなるか分かりません。

しかし、2020年6月決算での「現金・現金等価物」は50億を超えており一方で前期の配当金総額は7.52億円となっています。

そのため、数字の上では数年は持ちこたえられる見込みです。

(2020年6月期 決算短信より)

 

世の中的には批判も大きい広告業界ではありますが、特に3月以降はイベントの中止も聞かなくなってきており集客面ではまだまだ戻りは遅いものの確実に復調傾向にあります。

行政機関が主催するイベントについてはどうしても戻りは遅いでしょうが、遅くとも再来年あたりには元の状態になっているのではないかと予想します。

 

財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

時勢には左右されるが財務としては優秀。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で2回赤字あり(2012,2014)。
フリーCFここ10年で1回赤字あり(2012)。
自己資本比率63.1%
配当性向47.5%

東日本大震災や現在の新型コロナウイルスのように、時勢に左右されやすい傾向はどうしても存在します。

ただそれを考慮から外すとフリーCFは黒字ですし、自己資本比率も高いため、事業のわりには財務は優秀と言えるのではないでしょうか。

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

レイ:59.7%

セレスポ:64.5%

博展:28.3%

 

成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

2020年までは成長率は低いものの右肩上がりの傾向。
コロナ後に期待。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)6.3%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)10.4%
過去3年間の営業利益率11.7%

 

割安度合い:今の株価は割安か?

大幅減益予想のためにPERがかなり高く参考程度。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)92.2倍
PBR(時価総額÷純資産)1.41倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)130.002

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

PERは純利益の予想値で算出しているため、前期比90%ダウンの純利益をもとに計算すると90越えとなってしまいます。

前期の実績値で算出した場合は9.19となるため、PBRと組み合わせて考えると割高・割安といった傾向はあまり見られません。

そもそも赤字予想の競合他社と比較してPERが計算できる(黒字予想が出ている)時点でなかなか良いのではとも思えます。

 

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

レイ:PER -倍、PBR 0.98倍、ミックス係数 –

セレスポ:PER -倍、PBR 0.93倍、ミックス係数 –

博展:PER -倍、PBR 4.26倍、ミックス係数 –

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

景気敏感とは呼べないのでは。
だが時勢に影響される点は考慮すべき。

業種:サービス業

景気敏感株か:×

 

おわりに

イベント業界なのでかなり苦しいのは間違いありません。

しかし、そんな中でも黒字の予想は出せている点配当方針を変更してでも減配を抑えた点は評価されるべきと考えます。

株価が戻るまではまだまだ時間はかかると思われますが、将来的には復調するはずと信じて今のうちに買っておきたい銘柄です。

 

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