【銘柄分析】トーメンデバイス(2737):高成長半導体商社

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回はトーメンデバイスです。

サムスン(Samsung)に特化した半導体の専門商社ですね。

本日4/28に決算が発表されましたのでその内容も踏まえて分析していきます。

トーメンデバイスの事業概要

会社名トーメンデバイス
業種卸売業
特徴半導体商社で豊田通商の子会社です。
もともとは1992年に現豊田通商、現日本サムスンとトーメンエレクトロニクス(現ネクスティエレクトロニクス)の3社でサムスングループ半導体の販売を目的として設立されており、サムスングループの製品が主力商品です。
サムスン電子の日本販売代理店として仕入れ、販売を行っています。
株価(投稿日時点)4005円
配当月3月

 

トーメンデバイスの総合評価:86.97ポイント(104位/2824社中)

財務はあまり惹かれないが国際競争力もある商品を販売しており成長性あり。配当も高い。

PCやサーバーで使われるメモリはサムスン製品が非常に多く使われており、前期はメモリ事業の大幅売上増もあって過去最高の売上高・利益となりました。

 

世界的にも半導体は需要が上がっていますが、この分野では売上を落としています。(上絵のシステムLSI)

サムスンが液晶から撤退したこともあり液晶部分については収束しています。

 

一方で財務のパートで詳しく書きますが自己資本比率やキャッシュフローでは不安定さを感じます

キャッシュはある程度あるものの、懸念材料にはなります。

 

トーメンデバイスの配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

業績好調で一気に増配。過去の例では減益局面でも1回は配当を維持。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)4.00%
配当推移(2016年~)50円(2016)→60円(2017)→80円(2018)→90円(2019)→150円(2020)→170円(2021)→170円(2022予想)
2016年からの増配率+240%
2018年からの増配率+183%
配当姿勢業績連動

当社の配当方針は、連結業績に応じた業績連動型の配当であり、安定的な配当の継続を目指し、配当性向の引き上げを図っていくこと、並びに経済環境の変化や資金需要等を勘案して柔軟に対処することから、1株当たり配当金につきましては、直近の配当予想160円から10円増配の170円(連結配当性向33.6%)へと修正いたしました。
(2021/04/28 剰余金の配当(増配)に関するお知らせより)

2021年3月期の配当金は160円の会社予想が出ていましたが決算にて170円への増配が発表されました。

売上が伸びたこともあり2020年あたりからEPSが大きく上がり、それに伴って2020年に大きく増配しています。

そこからさらに前期は増益して増配につながりました。

 

直近では2017年に大きく減収減益を経験していますが配当はむしろ増やしており、業績連動とは言いつつも減配はあまりされない印象です。

ただしその前で2年連続で減益となった2014年はさすがに減配しており、1回の減益なら維持するといった方針が見えます。

 

今期(2022年3月期)についてはメモリも含めた半導体不足の影響で減収減益の見込みとなっています。

今のところ配当は維持する予想が出ていますが、中期経営計画での目標値も下回った予想が出ており今期もなんとかがんばってほしいところです。

 

トーメンデバイスの財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

同業他社と比較してもあまりよくない。不安が残る。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で4回赤字あり(2014,2018-2019,2021)。
フリーCFここ10年で4回赤字あり(2014,2018-2019,2021)。
自己資本比率26.8%
配当性向33.6%

 

競合他社も同様の水準の会社は多いのですが、キャッシュフロー赤字の多さ、自己資本比率の低さは気になるところです。

扱う商品としてもすぐに傾く気配はありませんが、安心感はありません。

 

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

レスターHD:35.7%

丸文:32.2%

リョーサン:61.7%

 

トーメンデバイスの成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

半導体需要は高まっており今後も成長に期待。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)17.7%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)32.6%
過去3年間の営業利益率1.67%

 

利益率は低いながらも売上・利益を着実に伸ばしてきていますね。

 

トーメンデバイスの割安度合い:今の株価は割安か?

一般的には割安水準だが競合と比較すると平均的。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)8.8倍
PBR(時価総額÷純資産)0.85倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)7.48

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

レスターHD:PER 7.3倍、PBR 0.77倍、ミックス係数 5.621

丸文:PER -倍、PBR 0.34倍、ミックス係数 –

リョーサン:PER 14.3倍、PBR 0.57倍、ミックス係数 8.151

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

不景気時には厳しい業界。

業種:卸売業

景気敏感株か:○

 

トーメンデバイスの株価:含み損益はどうなるか?

半導体人気と利益率向上もあり、ここ最近は特に上がっている。
基本的には右肩上がり。

<過去1年間のチャート>(TradingViewより)

<2004年以降のチャート>(TradingViewより)

前述したように2020年ごろから半導体需要の高まりもあって純利益が大きく成長しました。

これもあって一気に株価が上がっています。

 

それでもまだ割安圏内なので今後もこの業績を維持できれば含み損を延々と抱える心配は少なそうです。

 

おわりに

半導体関連の商社ということでトーメンデバイスを取り上げてみました。

高配当投資としてはここ最近の純利益の伸びや減益局面での配当維持は非常に魅力的です。

今後も期待できる銘柄ではないでしょうか。

 

その他の銘柄分析記事は以下にまとめています。

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