【銘柄分析】タツタ電線(5809):5G・ロボット社会でもコアになる電子部品メーカー

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回はタツタ電線です。

あまりメジャーではない会社ですがスマートフォンでノイズ防止などの効果がある電磁波シールドフィルムでは世界でもトップシェアとなっています。

 

タツタ電線の事業概要

会社名タツタ電線
業種非鉄金属
特徴JX金属が大株主(32.4%)である電線&電子部品メーカーです。工場や発電所などで使われる電線・ケーブルが売上の6割強、電磁波シールドフィルムを含む電子材料が3割強を占めています。海外からの売上も3割を占めています。
株価(投稿日時点)573円
配当月3,9月

 

大株主を見ているとノルウェー政府(政府年金基金)が1.8%を保有していたりもします。

 

タツタ電線の総合評価:74.78ポイント(261位/2824社中)

昨年は業績が縮小で2年連続の減益。中期経営計画にもあるように再拡大できるかがカギ。

世界トップシェアを持っている一方で、コロナ影響で工場等への投資計画見直しもあって主力である電線・ケーブルがふるいませんでした。

あまり普段の業績も大きく成長する会社ではないため、今年どこまで回復できるかは気になるところです。

5月中旬の決算発表後大きく株価を下げたことで利回りも上がったのですが、その後は徐々に株価は回復しつつあります。

とはいえまだまだ決算発表前の水準には戻っておらず、今年の決算次第ではあるものの今のうちが買いと考えることもできそうです。

 

タツタ電線の配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

基本的に減配なし。ただし、目安となる配当性向を超えており当面増配は難しいかも。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)3.14%
配当推移(2016年~)12円(2016)→12円(2017)→15円(2018)→16円(2019)→18円(2020)→18円(2021)→18円(2022予想)
2016年からの増配率+50%
2018年からの増配率+20%
配当姿勢安定配当

配当性向30%を目安としつつ、安定的な配当を継続することを基本とし、各年度の剰余金の配当等の決定は、業績の動向、設備投資の見通し等を総合的に勘案したうえで決定することを基本方針とする。
(2021/05/12 2020年度 決算説明資料 より)

昨年度の配当性向は42%で、今年度も38.3%見込みと、目安としている30%は超えています

それでも減配しないでいる点は魅力です。

中期経営計画どおりにいけば2022年度は一株利益が56円ほどとなり、配当性向が目安の30%あたりになります。

その後さらに成長して増配してくれるといいなといったくらいで、増配への期待は低く持っていた方がよさそうです。

 

タツタ電線の財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

文句のない財務状況。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で赤字なし。
フリーCFここ10年で赤字なし。
自己資本比率82.3%
配当性向42.0%

 

キャッシュフローを見ても自己資本比率を見ても文句のない値です。

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

昭和電線ホールディングス:36.7%

住友ベークライト:57.9%

 

タツタ電線の成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

売上・利益の成長はほぼ横ばいだが同業他社と比較しても高い営業利益率。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)-0.4%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)-9.4%
過去3年間の営業利益率6.7%

 

電線・ケーブルを扱う同業他社では4%台の営業利益率が多い中で、利益率の高い電子材料が売上の柱になっていることもあって6%台の営業利益率となっています。

 

タツタ電線の割安度合い:今の株価は割安か?

一般的には平均的な水準だが競合と比較すると割高。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)12.2倍
PBR(時価総額÷純資産)0.75倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)9.15

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

昭和電線ホールディングス:PER 7.2倍、PBR 1.03倍、ミックス係数 7.416

住友ベークライト:PER 16.1倍、PBR 1.17倍、ミックス係数 18.837

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

直接影響は少ないが、事業投資が減ると業績には影響あり。

業種:非鉄金属

景気敏感株か:×

 

タツタ電線の株価:含み損益はどうなるか?

コロナからの回復はかなり早かったが、イマイチのびない株価。

<過去1年間のチャート>(TradingViewより)

<2002年以降のチャート>(TradingViewより)

コロナによる急落からの回復は驚くほど早く、5月ごろには戻していました。

一方でその後の伸びはあまりなく、決算が悪かったこともあってコロナ前と同水準です。

長期でも価格の上下はあるものの、上下のトレンドはなくここ10年推移しています。

 

おわりに

個人的には「世界トップシェアの商品を持っている割安銘柄で利回りも3%はある」というのは好みの銘柄です。

5Gやロボット(IoT)といったトレンドにも乗っている銘柄だとは思うもののあまり株価は上がらないですね。

この辺が株価の難しいところ。

高配当投資としては大きく含み損にならなければ問題ないので、減配の恐れが少ない銘柄として気長に保有したいと思います。

 

その他の銘柄分析記事は以下にまとめています。

関連記事

このブログで掲載している銘柄分析の一覧です。(随時更新予定)業種別にまとめていますので、気になる会社を探してみてください。記載内容についてはいずれも投稿時点の情報で記載しており、最新の情報とは異なっています。また、高[…]

こちらで新規投稿やニュースに対するコメントを投稿しています。