2021年3月決算を振り返る part7(5/12,13発表分)

決算シーズンですね。

企業は3か月ごとに四半期決算を出しますが、その年度の終わりに出す本決算では最終的な結果と翌年の会社予想が出されます。

四半期決算が中間報告で、本決算が最終報告ですね。

毎年3月に決算を迎える会社が多いのですが、決算をとりまとめるのに1か月ほどかかるので今の時期が決算発表ラッシュとなります。

 

いよいよ持ち株の中でも毎日10社以上が決算発表している中で、いくつか厳選してまとめています。

今回は以下の銘柄について見ていきます。

・世紀東急(1898)
・九州旅客鉄道(9142)
・ジャックス(8584)
・オリックス(8591)

世紀東急(1898)

銘柄分析記事は未投稿です。

主に道路工事を担っている会社ですね。

 

2021年3月期(前年度)は売上高14.5%増、当期純利益20.8%減で増収減益でした。

大型の公共事業を受注できたことで増収しています。

その一方でミャンマーにある100%子会社がクーデターの影響で11.5億円の特別損失を計上し、また過去赤字を出した影響でこれまでは繰越欠損金による税負担軽減措置があったのですがこれが終了したことで法人税負担が10億円ほど大きくなっています。

純利益については今後も含め、この法人税負担軽減措置の終了のインパクトが大きいです。

配当については事前の会社予想通り4円減配の43円でした。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高4.0%減、当期純利益40.2%減の減収減益を予想。

 

前述の税負担軽減がなくなった点に加えて、中期経営計画でも今後公共事業が縮小傾向の中で収益の劣る民間工事や下請け案件も確保しようとしていることが発表されています。

 

配当については純利益の減少に伴って43円から30円へと大幅減配の予想です。(昨年も期初予想は32円だったので保守的なだけかもしれませんが)

配当性向の目安は昨年までの中期経営計画の「総還元性向30%程度」から「配当性向30%程度・総還元性向50%以上」に引き上げられてはいますが配当面では寂しくなってしまいました。

 

コロナによって国・地方の財政は悪化しており今後公共事業が伸びるかというとなかなか楽観的には考えられないところがあります。

しかし道路工事自体は今後も残り続けるでしょうし、スバル興業もそうですが今後も保有は続けます。

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九州旅客鉄道(9142)

銘柄分析記事は未投稿です。

JRの九州版ですね。

同じJRでもJR東海、JR東日本、JR西日本と異なる点として、運輸(人を運ぶ)への依存度が低い会社で、運輸の割合は3割程度です。

 

2021年3月期(前年度)は売上高32.1%減、当期純利益赤字転落で減収減益でした。

運輸の割合が少ないとは言っても、人が動かないとどうにもならない部分はありますね。

配当については事前の会社予想通り93円で維持されました。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高17.1%増、当期純利益黒字転換の増収増益を予想。

 

セグメントごとの回復見込みは以下となっています。

感覚論としては妥当なところかなと思います。

 

配当については中期経営計画で93円を下限とする旨宣言しており、宣言通り93円で維持の予想です。

配当性向は113.3%となっておりかなり会社としては厳しい数字ですが、赤字転落した昨年度に続いて今年度もタコ足配当

来年度以降の中期経営計画ではどのような配当方針になるか分かりませんが、少なくとも中期経営計画で宣言した配当はちゃんと出すという気概を感じます

同じように中期経営計画で下限の宣言をしたのに減配する会社は本当に見習ってほしいところです…笑

 

計画値への責任の持ち方は十分評価できるものですし、人口減少や災害の多さといったリスクを持ちつつも各ターミナル駅の開発など積極的に展開しているのもプラス評価です。

利回り次第の面はありますが今後も買い増ししていきたい銘柄ですね。

 

ジャックス(8584)

銘柄分析記事は以下に投稿しています。

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2021年3月期(前年度)は売上高1.3%増、当期純利益9.7%増で増収増益(営業減益)でした。

海外での貸倒が多くなった結果営業利益では赤字になっています。

配当については事前の会社予想通り10円増配の105円でした。

 

気になるのはキャッシュフローにおける売上債権の減少です。

銘柄分析記事でも書いたように、クレジットカードのリボ払い等による金利収入は大きく、売上債権が増えることはこういった金利収入が増えることを意味します。

その売上債権の増加が今年はかなり鈍っています。

コロナで新規会員募集が思うようにできなかったこと、外出先でのカード利用がなくなってしまったことが原因のようです。

巣ごもりでネットショッピングが主流になって決済方法としてもクレジットカードで、と思ったりもしたのですがそう簡単にはいかないようです。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高0.8%増、当期純利益18.9%増の増収増益を予想。

配当についても105円から125円へと大幅増配の予想です。

コロナによる先行き不透明感から新しい中期経営計画は発表されませんでしたが、その割には増配もかなり強気に予想してきている印象です。

 

陰りの兆候は見られるものの業績好調なのは変わりませんし、配当もしっかり出る会社です。

頼りになる銘柄ですね。

 

オリックス(8591)

銘柄分析記事は投稿できていません。

高配当投資、株主優待目当て投資では人気が高い銘柄ですね。

リース会社の扱いではあるものの不動産や金融も手掛けており何をやっている会社かなかなか理解できない会社でもあります。

 

2021年3月期(前年度)は売上高0.5%増、当期純利益36.4%減で増収減益でした。

 

すべてのセグメントを見ているとかなり数が多く利益に占める割合が多い主要4事業の利益で見ると以下となっています。

事業2019年度2020年度増減
法人営業・メンテナンスリース62,978百万円59,149百万円-6%
不動産80,182百万円24,684百万円-69%
金融(保険&銀行・クレジット)83,929百万円103,149百万円+23%
海外(USA&Europe)100,468百万円81,500百万円-19%

金融事業は業績を伸ばしたものの、2019年度までは収益の柱の1つだった不動産事業にいたっては大きく利益を減らしています

もっとも不動産事業については2019年度に子会社売却益を参入していた反動も大きな理由です。

配当については事前の会社予想から上方修正があり、2円増配の78円でした。

第2四半期決算あたりで増配になりそうなのではと思っていましたが、きっちり事前の会社予想を上回る利益を出してきたのはさすがですね。

 

2022年度3月期(今年度)は当期純利益のみ公表されており29.9%増の増益を予想。

配当については維持の予想です。

2020年度は1年限りの対応として配当性向を50%以上に引き上げる旨方針が出され、結果的に配当性向は50.1%でした。

今年はこの方針はないのですが、計算上配当性向は38.4%となります。

増配するかは分からないものの、少なくとも減配はしないというメッセージなのかなと考えています。

 

景気敏感株に分類はされますが、業績はしっかりしており昨年度も純利益2000億に届くのかどうかといったところでいろんな予想が出ていました。

少なくとも赤字を予想しているような声はありませんでした。

配当についてもリース業らしく基本的には増配しようとしており、長期投資には向いている銘柄という考えは変わりませんね。

 

おわりに

今回は減配銘柄もあり、増配銘柄もありの4銘柄の決算をご紹介しました。

配当が右肩上がりの銘柄を探したいとは思うものの、1年で10%を超えるような増配をされると逆に怖くなることもしばしばです。

会社が成長してこその長期投資だとは思うので、事業の方向性も含めて見ていきたいところですね。

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