2021年3月決算を振り返る part6(5/11,12発表分)

決算シーズンですね。

企業は3か月ごとに四半期決算を出しますが、その年度の終わりに出す本決算では最終的な結果と翌年の会社予想が出されます。

四半期決算が中間報告で、本決算が最終報告ですね。

毎年3月に決算を迎える会社が多いのですが、決算をとりまとめるのに1か月ほどかかるので今の時期が決算発表ラッシュとなります。

今回は以下の銘柄について見ていきます。

・出光興産(5019)
・ENEOSホールディングス(5020)
・ヤマダコーポレーション(6392)
・タツタ電線(5809)

出光興産(5019)

銘柄分析記事は以下に投稿しています。

関連記事

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。あくまで自己判断での投資をしていきましょう!今回は出[…]

 

2021年3月期(前年度)は売上高24.6%減、当期純利益黒字転換で減収増益でした。

コロナによる航空機燃料や自動車ガソリンの需要減で売上が下がったものの、原油価格の持ち直しで利益面では黒字となりました。

2020年3月期がひどかったのもありますが、これは原油価格下落が在庫評価減となり営業利益から影響が出ていたのが逆に好転しています。

 

配当については事前の会社予想通り160円から120円へと40円減配

予想も出ていましたしこれでも配当性向が100%を超えているとはいえ、中期経営計画で宣言していた「160円下限」があっさりと撤回されてしまったことは残念です。

<変更中期経営計画の株式還元方針>

 

<変更中期経営計画の株式還元方針>

 

せめてもうちょっと苦渋の決断だったように見える言い訳がほしかったなという印象です。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高24.7%増、当期純利益143.4%増の増収増益を予想。

純利益で見ると2019年並みまで戻る予想ですが、ROEで見ると2017-2019年より下回っています。

配当については維持の見通しです。

配当性向42%見込みということで中期経営計画で変更された方針通りに低くなっています。

 

中期経営計画の変更に対する姿勢が心地いいものではなく、今後買い増しはしないですね。

売却も含めて検討します。

 

ENEOSホールディングス(5020)

銘柄分析記事は未投稿です。

 

2021年3月期(前年度)は売上高23.5%減、当期純利益黒字転換で減収増益でした。

金額の動き、理由は同じ業界の出光興産と同じですね。

会社予想の純利益は9000億円でしたので大きく上振れしました。

 

配当については事前の会社予想通り維持されました。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高24.1%増、当期純利益22.8%増の増収増益を予想。

こちらもROEで見ると2017-2019年より下回っています。

配当については維持の見通しです。

昨年出された中期経営計画で22円を下回らない配当水準とする旨発表されており、純粋な配当性向でも50.5%の見込みなので妥当なところですね。

純粋な業績で言えば業界トップであり、石油業界で保有するならやっぱりENEOS HDですかね。

 

ヤマダコーポレーション(6392)

銘柄分析記事は未投稿です。

産業用機器メーカーで、自動車整備機器と産業用ポンプの2本柱です。

海外売上が5割を占めており海外進出も積極的に行われている会社です。

 

2021年3月期(前年度)は売上高6.0%減、当期純利益3.5%減で減収減益でした。

2期連続の減収減益となります。

自動車(オートモティブ部門)については好調だったものの、産業用ポンプ(インダストリアル部門)が不調で減収減益となりました。

 

配当については決算発表直前の5/7に業績・配当の上方修正が行われ、90円から93円へと増配されました。

2011年以降しか確認ができませんでしたが毎年増配されており、増配へのこだわりは強そうです。

減益増配ではありますが配当性向は24.5%。

キャッシュも潤沢ですしまだまだ余力はあります。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高2.0%増、当期純利益22.9%減の増収減益を予想。

過去の会社予想でも保守的な予想がされることが多い会社ですが、3年連続の減益が予想されています。

配当については維持の見通しです。

ただ毎年本決算発表直前(昨年は第3四半期決算)で増配を発表しており今年度も増配となる可能性はあります

 

毎年増配もされていますし、すでに高利回りな銘柄です。

売上が横ばいではあるものの配当余力もありますし、今後も継続して投資します。

 

タツタ電線(5809)

銘柄分析記事は未投稿です。

名前の通り通信電線・ケーブル、機器用電線の製造を行っており、利益柱としては電子材料の電磁波遮蔽フィルムがあります。

 

2021年3月期(前年度)は売上高6.3%減、当期純利益3.5%減で減収減益でした。

純利益では3年連続の減益です。

利益柱の電磁波遮蔽フィルムは引き続き好調でしたが売上の大部分を占める電線・ケーブル事業で大幅な減収減益でした。

コロナでも強い利益率の高い事業を持っているというのはポイントですね。

(それにしてもセグメントごとにここまで売上比率と利益比率が変わるのはおもしろいですね)

 

配当については維持されました。

株主還元方針としては配当性向30%目安ですが、2018年以降継続して30%を上回っているものの減配を避けて維持され続けています

 

2022年度3月期(今年度)は売上高10.6%増、当期純利益9.6%増の増収増益を予想。

配当については維持の見通しです。

 

電子材料事業が非常に強く、今後も継続して期待できそうな決算でした。

 

おわりに

ENEOS HD、出光興産という石油業界大手2社が11,12日で決算発表されました。

印象としては明暗がだいぶ分かれた決算でした。

コロナ影響もある中で業績を踏まえた減配などは仕方ないにしても、出光興産のようにあっさりと変えてしまうというのは今後の計画に対しても信頼しづらくなります。

ENEOS HDは一定の利益は出せており、減配もなければ配当性向100%超えることもなかったので安定しているなと感じました。

 

ヤマダコーポレーション、タツタ電線については今後爆発的な成長を見込めるわけでもなく株価も横ばいですが高配当投資としては信頼できる銘柄です。

 

決算で一喜一憂するのは禁物ですが、投資し続けないと気づけない点もあるので気づいた時点で動けるようにしようと思います。

こちらで新規投稿やニュースに対するコメントを投稿しています。