2021年3月決算を振り返る part4(5/7発表分その2)

決算シーズンですね。

企業は3か月ごとに四半期決算を出しますが、その年度の終わりに出す本決算では最終的な結果と翌年の会社予想が出されます。

四半期決算が中間報告で、本決算が最終報告ですね。

毎年3月に決算を迎える会社が多いのですが、決算をとりまとめるのに1か月ほどかかるので今の時期が決算発表ラッシュとなります。

今回は以下の銘柄について見ていきます。

・住友商事(8053)
・三菱商事(8058)
・上新電機(8173)
・セブン銀行(8410)

住友商事(8053)

銘柄分析記事は未投稿ですが、5大商社の一角ですね。

 

2021年3月期(前年度)は収益12.4%減、当期純利益は赤字転落で減収減益でした。

 

総合商社ということで数多くの事業を抱えていますが、メディア・デジタル事業を除いてすべての事業が赤字となりました。

事業面では構造改革として低採算事業の整理やコスト削減が挙げられており、低採算事業整理の効果としては今後3年間で700億、コスト削減は年間320億円の効果となっています。

もちろん収益改善は大事ではあるものの事業自体の規模が大きく、過去最高益だった2019年の純利益が約3200億円と考えるとインパクトに欠ける効果かなという印象です。

 

配当については前年の80円から70円に減配となりましたが、これは記念配当分がなくなったことによるもので、普通配当としては維持でした。

 

2022年度3月期(今年度)は2020年3月期を上回る当期純利益2300億円の増益を予想。

配当については維持の予想です。

 

資源中心の三井物産やエネルギー中心の丸紅が好決算だったのに対して寂しくは映る決算です。

資源割合が多い方がいい、わるいという話ではないのですが、配当を抜きにして考えると5大商社の中では一番投資しづらい印象を受けます。

 

三菱商事(8058)

銘柄分析記事は以下に投稿しています。

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2021年3月期(前年度)は収益12.8%減、当期純利益は67.8%減で減収減益でした。

 

セグメント単位で見てみると石油・化学が前年のトレーディング損失の反動で増益している以外は軒並み減益となっています。

それでも赤字になっているセグメントは自動車・モビリティとコンシューマー産業の2セグメントのみというのはやはり強いですね。

 

配当については期初の会社予想どおり2円増配で134円となりました。

配当性向114.7%ということでタコ足配当となってしまいましたが、累進配当政策をとっていることと一度宣言した配当は下げないという意思のあらわれが増配の理由でしょう。

このあたりは商社トップとしてのプライドもあるんだろうなと思えますね。

 

2022年度3月期(今年度)は2020年3月期を上回る当期純利益120.2%増の増益を予想。

配当については維持の予想です。

純利益が2倍以上になるといっても配当性向は52.1%ですし、維持もやむなしかなといったところ。

とはいえ予想がどこまであてになるかは疑問です。

2021年3月期の会社予想は8月に遅れて発表されましたが純利益で2000億円、EPS(一株利益)は135円でした。

結果的には純利益1700億ということで会社予想を下回りました。

予想が出せない中で「とりあえずすでに予想を出してしまった配当の金額を上回らない予想値を出しておこう」ということで2000億円になったのではないかというような印象もあります。

とはいえ累進配当を宣言していますし、少なくとも減配する会社ではないと考えていいでしょう。

 

伊藤忠の決算が週明けに出るためまだ分かりませんが、ざっと決算を見た伊藤忠を除く4大商社の印象は以下ですね。

・逆風だが利益は確保した三菱商事
・資源の追い風を受けた三井物産
・まだまだ3社には及ばないものの回復の兆しがいち早く見えた丸紅
・兆しが見えない住友商事

上新電機(8173)

銘柄分析記事は投稿できていません。

大阪地盤の家電量販店です。

1株から株主優待をもらえる会社であり、私も1株だけ保有しています。

 

2021年3月期(前年度)は売上高8.1%増、当期純利益63.8%増で増収増益でした。

 

もともと大阪地盤ということでローカルな量販店ではあったのですが、巣ごもりで楽天にショップがあるEC販売が大きく伸びました

 

配当については増益の影響で50円から75円に大幅増配です。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高6.5%減、当期純利益9.8%減の減収減益を予想。

休業等によるマイナス影響をふまえた予想となっていますが、巣ごもり特需の落ち着きによる売上ダウンがないかどうかは気になるところです。

配当については維持の予想です。

 

2800円程度の株価で1株から5000円分の株主優待ということで1株だけ保有しているものなので今後も1株保有を続けるつもりです。

ちなみに5000円分の優待と言っても2000円ごとに200円ずつしか使えないので5000円分フルで使うのはかなり難しいです。。

 

セブン銀行(8410)

銘柄分析記事は投稿できていません。

セブンアンドアイHD傘下のネット銀行です。

セブンイレブンを含め全国各地に存在するセブン銀行ATMが事業の中心です。

 

2021年3月期(前年度)は経常収益7.5%減、当期純利益0.9%減で減収減益でした。

コロナによる個人消費の停滞、外出自体が減ったこと、生活様式の変化(非接触決済の利用増加など)が原因となっています。

配当については維持でした

 

2022年度3月期(今年度)は経常収益0.2%増、当期純利益23.9%減の増収減益を予想。

ATM利用回復によってATM利用料は回復するものの、ATM入替による費用発生などで減益となる見込みです。

インドネシア、フィリピンといった拠点で海外子会社のATM設置台数が伸びる予想が出ているのですが、過去5年右肩下がりのATM平均利用件数が回復する前提での予想となっており鵜呑みにしづらい印象です。

 

なお、配当については維持の予想です。

 

利回り4.7%と高いこと、割安であること、2万円台で1単元購入できることからあまり深く考えずに購入したまま保有し続けているのですが、ATMありきのビジネスモデルは厳しいなという感覚があります。

電子マネーへのチャージや公共サービスとの連携など、従来のATMの枠を超えた領域への展開を加速していくとのことですがどうなるかといったところ。

配当性向も50%前後ですし、すぐに減配されることはないと思いますので配当目当てで保有はし続けようと思います

今思えば3月に株価が270円を超えたあたりで売却するのが一番賢かったんでしょうが結果論ですね。。

 

おわりに

本日は住友商事、三菱商事、上新電機、セブン銀行の4社の決算を見ました。

すでに四半期決算で好調なのはわかっていた上新電機を除いて、特に商社2社はなかなか厳しい決算でした。

住友商事については決算でV字回復予想ということで株価は上がっていますが、三菱商事は直前に決算期待で株高となっていた反動もあって大幅安となりました。

 

基本的には長期投資なので決算を見て一喜一憂しても即売却はあまりしないですが、今後も今の経済を認識するためにもまだまだ決算はしっかり確認していこうと思います。

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