2021年3月決算を振り返る part3(5/7発表分その1)

決算シーズンですね。

企業は3か月ごとに四半期決算を出しますが、その年度の終わりに出す本決算では最終的な結果と翌年の会社予想が出されます。

四半期決算が中間報告で、本決算が最終報告ですね。

毎年3月に決算を迎える会社が多いのですが、決算をとりまとめるのに1か月ほどかかるので今の時期が決算発表ラッシュとなります。

今回は以下の銘柄について見ていきます。

・日東富士製粉(2003)
・IDホールディングス(4709)
・日本ライフライン(7575)
・兼松(8020)

日東富士製粉(2003)

銘柄分析は以下の記事で記載しています。

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まずは実績発表から。

減収増益(営業利益減)ですね。

第3四半期の会社予想(下画像)よりも上振れとなりました。

 

コロナによって外食からの売上が減ったのが大きく減収となりました。

経常利益、当期純利益が増えたのは固定資産賃貸料の増加であったり売却益が原因です。(左が2019年度、右が2020年度)

本業ありきの会社なので減収営業減益は痛いですが、コロナショック自体は大きかったもののそこまで大きな被害ではありません。

配当については222円から217円への減配が予想されていましたが、最終的には232円になんと増配。

業績の上振れが配当に影響した形です。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高0.8%増、当期純利益12.3%減の増収減益を予想。

「経営基盤の強化に伴う費用の増加」が減益の理由とされています。

減益にともなって配当も204円に減配見込みです。

2015年以来の減配です。

経営基盤の強化というのがどういったものを指しているのかは分かりませんが、一時的なものであったり保守的な予想になっていることを祈るばかりです。

 

IDホールディングス(4709)

銘柄分析記事はまだ投稿できていませんが独立系SIerです。

 

まずは実績発表から。

 

減収減益ですね。

コロナによるワークスタイル変化は同じSIerであってもプラスに働く会社、マイナスに働く会社がありますがこの会社の場合はマイナスになりました。

顧客企業の業績悪化によって受注が減ってしまったパターンです。

それに加えてM&Aを積極的に行ったことによるのれん償却等が発生して利益が減っています。

配当については維持されました。

 

2022年度3月期(今年度)は会計基準を変更するため単純比較はできないのですが、数字の上では売上高16.4%増、当期純利益36.5%増の増収増益を予想。

回復はするものの一昨年の2020年3月期の利益よりは下回る予想です。

一方で配当は50円から60円(株式分割前換算)に増配見込みとなっています。

配当性向67.2%の予想であり、高めな印象を受けます。

 

日本ライフライン(7575)

銘柄分析は以下の記事で記載しています。

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まずは実績発表から。

 

減収減益です。

売上は横ばいですが当期純利益が大きく減っている原因は貸倒となっています。

取引先をはじめとした生産会社の製品開発を目的として貸し付けていたお金について、コロナ影響も含めた財政状況悪化によって債権放棄をしたり回収見込み薄と判断したりして、その分を特別損失として計上しました。

配当については、事前の会社予想通り創業40周年の記念配20円含めて49円となりました。(基本配当は維持

 

2022年度3月期(今年度)は売上高3.3%増、当期純利益278.3%増の増収増益を予想。

貸倒は通常発生しない特別損失なので、その分純利益としては回復していますね。

売上については実現すれば過去最高となります。

一方で配当は49円から38円に減配見込みです。

これは記念配がなくなることが大きな理由で、普通配当としては29円から38円への大幅増配です。

安定配当で減配不安は小さい会社のため、この増配はうれしいですね。

 

兼松(8020)

こちらも銘柄分析記事は投稿できていません。

総合商社で、IT・食品分野を中核に鉄鋼・機械・プラント・環境素材分野が強い会社です。

 

まずは実績発表から。

減収減益です。

原因はやはりコロナで各事業に以下のような影響を与えています。

電子・デバイス…モバイル事業の来店者減少で減収減益
食料…食糧(主食)は内職需要増&市況好転も、食品・畜産は外食販売減少で減収増益
鉄鋼・素材・プラント…原料価格高騰や海外市場低迷で減収減益
車両・航空…海外における航空部品取引の不調、車両関連は世界的な需要減少が続き減収減益

配当は維持されました。

 

2022年度3月期(今年度)は売上高7.8%増、当期純利益12.7%増の増収増益を予想。

配当は維持される見込みです。

 

景気敏感株でもあり、もうしばらく我慢が続きそうです。

 

おわりに

以下の会社も決算発表はされたのですが長くなってしまったので次回の記事で投稿します。

・住友商事(8053)
・三菱商事(8058)
・上新電機(8173)
・セブン銀行(8410)
来週はいよいよ決算発表のピークですね。
コロナもまだまだ収束はしなさそうですし、社会全体のフラストレーションも溜まっている印象です。
そんな中での決算発表ではありますが、やはり今年の業績がコロナ前の水準まで戻ることはなく影響が数字に出てきています。
今後も成長できる会社はどこか、改めて見極めて持ち株の組み換えも検討していこうと思います。
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