【決算】サムティ第1四半期決算! 「負ののれん」で増配!

サムティの第1四半期決算が発表されました。

増配も発表ということで取り上げてみようと思います。

「負ののれん」による業績予想の上方修正と増配が発表されています。

 

第1四半期決算まとめ

まずは第1四半期決算として発表された内容を簡単にまとめます。

いくつか画像も載せますがすべて今回の決算発表資料です。

 

通期では売上は減収予想でしたが、増収の可能性もある予想に変更されました。純利益は引き続き増益予想のまま上方修正されています。

コロナ影響が読み切れないこともあり、予想に幅を持たせる形で発表されています。

 

四半期決算については、売上が前年同期比-73.8%、純利益では赤字と数字上かなり厳しいものが出ています。

ですがが中期経営計画にあるインカムゲイン最大化の計画に伴うもので事業としては順調とのことです。

完成後すぐに売却するのではなく少し保有してから売却するようにビジネスモデルを変えようとしており、今回の結果については問題はないものと考えています。

新ビジネスモデルの説明は以下の記事に書いています。

みのかぶ家計簿

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。 また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業…

 

コロナ影響というと宿泊業はダメージが大きいと言われており、ホテル事業も手掛けているサムティとしては無視できないものです。

1月の緊急事態宣言再発例もあってどの程度影響が出たのかとも思いましたが、宣言解除後は稼働率60%超えるなど順調なようです。

 

 

そして何より、早くも増配が発表されました!

82円の予想から84円に増えています。

理由としては主に2つのホテル事業買収の「負ののれん」計上による業績予想の上方修正です。

 

ここで出てきた「負ののれん」について、これまでなじみのなかった言葉でしたので調べてみました。

 

「負ののれん」とは

M&Aなど買収を行った際に実際に買収にかかった金額と純資産の差額のことをのれんと呼びます。

たとえば1億円の資産を持つ会社は1億で買えるわけではなく、将来的な期待などから買収にかかる費用は1億円以上になることが多いからですね。

一般的な「のれん」とは、このように純資産以上に(余計に)かかった費用を指し、買収後は「無形固定資産」として資産の一部になります。

「買収してみたら実際には資産以上の価値はなかった!」という場合は特別損失として処理(のれん償却)されることも多いです。

「付き合ってみたら思ってたのと違った! 損した!」というやつですね。(違うかな?)

 

今回発生したものは「負ののれん」で、一般的なのれんとは逆です。

「負」といっても業績にマイナスという意味ではなくて、一般的なのれんと「逆」という意味です。

逆ということは「買った金額よりも純資産のほうが多かった」ということを指します。

今回はホテルであったり海外の住宅不動産会社で発生しているのですが、1億円の不動産を持つ会社が8000万円で不動産ごと買えちゃったようなものです。

 

通常「負ののれん」は発生しません。

資産を売却すればもっとお金を得られたのに資産以下の金額で売ってしまうことになり、「経済的に合理性がない」からです。

「経済的に合理性がない」とはそんな損すること普通はしないよね、ということです。

なぜ「負ののれん」が発生したのでしょうか。

 

今回は絡むのは不動産です。

不動産というのは換金が難しいものです。

世の中的に1億円の価値があるものだとしても、それは1億円で買ってくれる人がいるわけではありません。

コロナの影響もあるかもしれませんが、実際に売ろうとすると1億よりも少ない金額で売らないと買い手が現れないケースは想像できます。

 

今回サムティはベトナムの住宅不動産会社の株式取得による連結子会社化とホテル2つの開発事業計画への参画を行いました。

資産額についてはもちろん理解されていたでしょうが、今回の動きでは資産額よりも少ない金額で済んだわけですね。

結果として、住宅不動産会社・ホテルの権利を持つ会社・開発プロジェクトのための会社にそれぞれ出資して営業外収益発生・特別利益が発生しています。

子会社化までいくと「特別利益」として計上するのですが、それ以下で持分法適用適用会社の扱いだと「営業外収益」として計上します。

細かい条件はあるのですが、ざっくり書くと株式の20%以上を保有すると持分法適用会社の扱いとなり、さらに出資して保有株式が50%を超えると子会社となります。

 

これによって、以下のような営業外収益・特別利益が発生することになりました。

2021年第1四半期…9.18億円の特別利益

2021年第2四半期(今)…22億円の営業外収益、25億円の特別利益

2021年第4四半期…27億円の営業外収益

2022年11月期(次年度)…16億円の特別利益

 

このように負ののれんを計上することになった結果、業績としては純利益が増加することになり、株主への配当としても増配が発表されたわけですね。

 

以下まとめます。

「負ののれん」とは実際取得にかかった費用よりも資産が多かった場合に発生

不動産ということで取得金額が評価額よりも低い金額になったと思われる

「負ののれん」を計上すると純利益が増える(今回は増配として株主にも還元あり)

おわりに

あまり四半期決算が出るたびに記事を書いて、ということは考えていなかったのですが今回負ののれんという聞きなれない言葉が四半期決算に出ていたので調べてみました。
四半期決算では年に1回の決算とは異なって決算説明会のPowerPoint資料も出ないことも多く、あまり熱心には見ないことも多いのですが見てみるといろいろと勉強になることがありますね。
明日以降も保有銘柄の決算発表がありますので、おもしろそうな発表があれば記事にしようと思います。
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