銘柄選定の重要ポイント④ポートフォリオを考えるための微調整

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。

第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3弾の成長性についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。

みのかぶ家計簿

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何を微調整するのか?

ここまでの記事で、その会社を配当・財務・成長性から分析してきました。

今回の微調整にあたっては、これまでとは少し考え方が異なります

これまでの分析というのはその会社がどれだけいい会社かを見るためにしてきました。

例えば点数をつけるとして、90点の会社と80点の会社があったら90点の会社のほうがいいという考え方です。

じゃあいろんな会社に点数をつけて上から買っていけばいいのかというとそういうわけでもないと思ってます。

問題点は3つあります。

株には割高・割安な株があり、期待されている会社ほど実態よりも割高になるが期待を裏切ってしまった場合には株価が大きく下がってしまう(リスクが高い)

②ポートフォリオ(持っている資産)全体でのバランスが特定の業種であったり、景気に影響されやすい会社(景気敏感株)に偏る可能性がある

③不祥事など数字には出ていないものの企業を応援したくない理由、逆に業績や財務は悪いが応援したい理由がある場合がある

それぞれ解説と私なりの対策を書いていきます。

①リスクの低い株を探そう…PER/PBR/ミックス係数

前述したとおり、みんなが今後伸びる会社だと思っている会社は株を購入する人が多くなります。

割高・割安を見極めるためによく使われる指標として、PER・PBRがあります。

PERは「1株の価格が、1株当たりの当期純利益の何倍になっているか」で計算され、低いほど割安とされます。

PBRも似ているのですが、こちらは「1株の価格が、1株当たりの純資産の何倍になっているか」を指し、こちらも低いほど割安とされます。

たとえば以下の会社があったとします。

資産は10万円のパソコン1台

1年で1万円の純利益を出している

株は全部で10株発行されている

1株の価格は1万円

PERは

1万円(1株の価格) ÷ (1万円《純利益》 ÷ 10株《発行株数》) = 10倍

となります。

同じようにPBRは

1万円(1株の価格) ÷ (10万円《純利益》 ÷ 10株《発行株数》) = 1倍

となります。

一般的に、PERの目安は15倍、PBRの目安は1倍が割安か割高かの境目と言われたりします。

ただ、世の中にはPERが10倍(割安)だけどPBRが2倍(割高)といったように、PBRとPERを両方見ると割高か割安か分からなくなってしまうケースがあります。

そのため、私はPERとPBRをかけ合わせた値を見ており、5以下だと割安なので満足、20以下ならまあよし、逆に80以上だと割高すぎるので評価をマイナスとしています。PBRとPERをかけ合わせた値で割安かどうかを判断するのは、ベンジャミン・グレアムという方が提唱した方法でこの値を「ミックス係数」と呼ぶこともあります。

②持っていても不安の少ない業種の評価を高くしよう

最終的に購入銘柄を点数順に並べて機械的に上から買う、というのが私の購入のやり方なのですが、前述したように、それでは業種が偏ります。

特に景気敏感株と呼ばれるように不景気になると一気に株価・業績が悪化する株ばかり持っていると、不景気の際に配当額も大きく減ってしまう可能性があります。

また、景気敏感株でなくとも特定の業種に偏ってしまうと1つの問題があった際に同じ業界の株価・業績は似た動きをすることが多いため、ポートフォリオ全体に与える悪影響が多くなりやすいです。

そこで、業種ごとにボーナスポイントのようなものを設けて、私が考える「いい高配当株」が多い業界の株や景気敏感業種が多くなりすぎないようにしています。

具体的には以下のような業種だと保有比率が低くなるように計算しています。

<景気敏感業種>

卸売業、建設業、不動産業、ガラス・土石製品、石油・石炭製品、銀行業、鉱業
機械、その他金融業、化学、倉庫・運輸関連業、電気機器、輸送用機器
パルプ・紙、精密機器、海運業、空運業

<良い高配当株が多い業種>

情報・通信、サービス業

③応援したい会社の株を買おう

ここまで第1弾~第3弾の記事も含めて、機械的に出てくる評価によって分析をしてきました。

ただし、このポイントだけは100%主観を入れています

理由は様々ですが、一番多いのは不祥事を起こした会社です。

個人が起こした問題であれば気にはしないのですが、組織ぐるみでのスキャンダルが発生する際には必ず組織としての問題があると思っており、なかなか問題を解消しきることは難しいと思っています。

そのため、業績や財務の分析とは別で評価がマイナスになるように補正をしています

逆に主観でプラスにすることもあります

例えば財務のポイントで書いたように、業種を問わず自己資本比率などの指標を設定しているため、銀行株はどうしても評価が低くなります。

たしかに銀行業の先行きが明るいとは言えないのですが、メガバンクレベルであれば今後も残り続けるため保有銘柄には加えておきたいと思っています。

もちろんせっかくの分析を無視しすぎない程度ではあるのですが、このように一部の銘柄についてはプラスの評価を加えています。

各ポイントを総合して購入銘柄を決めよう

ここまで書いてきたようににして、配当・財務・成長性・その他(割安/割高・業種・好み)でそれぞれ分析を行います。

いろいろと考えることが多そうに思えるかもしれませんが、実際には全企業の株価や業績データをExcelに入れてしまえば自動計算で一気に算出しており、あとは「評価上位だけど買いたくないなあ」と思う株や「ぎりぎり上位に入らないけどこの会社いいんじゃないか」と思う株に好みでポイントを増減させているだけなので、ほとんど機械的に計算しています。

株価によって自分流のランキングは変動するため、毎月買い付けを行う直前でデータを更新してポートフォリオを更新しています。

おわりに

私自身は米国株も主に高配当ETF(VYM・SPYD)で保有しているのですが、やはり個別株は楽しいです。

まったく知らない企業でも計算してみるとすごくいいスコアで、決算資料を読んでもやっぱりよさそうだと思って買う株も多いです。(もちろんスコアがよくていろいろと調べてみた結果やめておく=好みのポイントでマイナスをつけることもあります)

どんな会社もより成長するためであったり、稼ぎ続けるために全力を尽くしています。

その成果が詰まったものが業績であり、財務です。

今後も保有であったりこのブログでの解説を通して、いろんな会社を深く知っていければと思います。

個別銘柄の分析をいろいろ書くためにまず書いておきたかった銘柄選定の重要ポイントシリーズですがこちらで最終回となります。

(どれだけ読んでいただける方がいるのかはわからないのですが)最後までご覧いただきありがとうございました。

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