【銘柄分析】沖縄セルラー電話(9436):増配も発表した優良連続増配銘柄

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回は沖縄セルラーです。

KDDI子会社で有名な配当&株主優待銘柄です。

本日4/27に決算も発表されましたので新しい決算含めて紹介します。

 

沖縄セルラーの事業概要

会社名沖縄セルラー電話
業種情報・通信
特徴KDDI傘下の総合通信会社で、沖縄県では携帯シェア5割を誇ります。
事業内容についてはKDDIとほぼ同じ内容ですが、光回線などサービス内容が異なる点もあります。
設立の経緯もあり沖縄の地域振興にも力を入れています。
株価(投稿日時点)5020円
配当月3,9月

 

沖縄セルラーの設立経緯については以下の記事が参考になりますのであわせてどうぞ。

東洋経済オンライン

約146万人の沖縄県民から広く支持されている通信会社、沖縄セルラー。モバイル事業では、同社が提供するauとUQモバイルの…

 

 

沖縄セルラーの総合評価:90.06ポイント(59位/2717社中)

地盤は盤石で前期は増収増益増配。今期も増収増益増配を狙う。

沖縄県で携帯電話シェア5割ということもあり、地盤は盤石です。

今日発表された2021年3月期決算でも、売上高(営業収益)が+9.0%、当期純利益も+6.6%となりました。

配当も上方修正され、記念配当込みで昨年の145円から162円となっています。

これで20期連続増配です。

 

(2021年3月期決算資料より)

 

今期は会計基準を変更するため比較がしづらいですが昨年と同様の会計基準で見ると増収減益(※営業利益では増益)を予定しており、配当予想も164円となっています。

前期は記念配当込みでしたが、記念配を含めても増配ということで増配に対するこだわりは強く感じます。

 

なお、会計基準の変更に伴って決算短信上の売上や営業利益を見ると減収減益に見えます

これは会計基準の変更に伴って、販売手数料の一部(端末値引き?)をこれまでは営業費用として計算していたものが、売上値引きとして扱われるようになるのが主な要因です。

仮に端末値引きが該当するとすると、それまで端末が5万円でキャンペーンによる値引きが1万円だったとすると以下となります。

旧会計基準新会計基準
売上5万円4万円
営業費用1万円
営業利益4万円4万円

 

ほかにも変更がある影響で上の計算だと変わらないはずの営業利益もマイナスとなっていますが、営業収益(売上)と営業費用の両方から約40億円マイナスになっていることが分かります。

 

業績が変わって減収減益というわけではなく、あくまで計算の仕方が変わっただけという点は理解しておきましょう。

早とちりして狼狽売りしないようにしたいところです。

とはいえ今後の決算短信では旧会計基準で計算した業績は記載されないでしょうから、前年との比較がしづらいのはちょっと面倒ですね。。

 

沖縄セルラーの配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

20期連続増配は伊達じゃない。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)3.07%
配当推移(2016年~)96円(2016)→105円(2017)→117円(2018)→130円(2019)→145円(2020)→162円(2021)→164円(2022予想)
2016年からの増配率+68%
2018年からの増配率+38%
配当姿勢安定配当(2022年は配当性向40%超目標)

当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要事項と認識しており、財務面の健全性を維持しつつ、安定的な配当を継続していくことを会社の基本方針としております。
(2021/04/27 剰余金の配当(増配、記念配当)に関するお知らせより)

 

業績が年々成長していることもあり、安定して増配しています。

減益が続いていた2008~2011年も配当は増配を続けており、少々のことでは減配の心配はなさそうです。

 

また、株主優待も評判がよく、100株保有の場合保有年数が5年未満なら3000円相当、5年以上なら5000円相当のカタログギフトをもらうことができます。

 

沖縄セルラーの財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

文句なし。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で赤字なし。
フリーCFここ10年で赤字なし。
自己資本比率81.9%
配当性向41.7%

 

キャッシュフロー、自己資本比率ともに文句のない状態ですね。

自己資本比率80%超はものすごい。。。

 

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

日本電信電話:39.4%

KDDI:45.8%

ソフトバンクKK:10.2%

 

沖縄セルラーの成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

売上・利益は右肩上がり、営業利益率も20%近い高水準。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)4.6%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)7.2%
過去3年間の営業利益率19.8%

 

沖縄セルラーの割安度合い:今の株価は割安か?

一般的な水準。事業の安定感を考慮すると割安感も感じる。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)13.1倍
PBR(時価総額÷純資産)1.52倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)19.912

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

日本電信電話:PER 12.0倍、PBR 1.37倍、ミックス係数 16.44

KDDI:PER 11.9倍、PBR 1.64倍、ミックス係数 19.516

ソフトバンクKK:PER 13.8倍、PBR 6.61倍、ミックス係数 91.218

 

PayPay経済圏に期待感のあるソフトバンクを除いて、そこまで割高な数字ではなく親会社のKDDIも含めてむしろ割安感を感じます

もっとも一気に業績が数倍になるような業界ではなく値下げ圧力も強いため、こんなものなのかなという印象もあります。

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

誰もが利用するサービスであり景気影響はほとんどない。

業種:情報・通信

景気敏感株か:×

 

沖縄セルラーの株価:含み損益はどうなるか?

業績とともに右肩上がり。

<過去1年間のチャート>(TradingViewより)

<2006年以降のチャート>(TradingViewより)

市場全体で大きく急落したコロナショックや政府による値下げのニュースもありましたが、深刻なダメージもなく最高値圏にいます

2020年の夏から秋にかけて大きく値下がりした携帯キャリアと比較しても安定していますね。

8月以降のチャートでNTT、ソフトバンクKK、KDDIと比較してもあまり値を下げていないのが分かります。
(9432:NTT、9433:KDDI、9434:ソフトバンクKK)

(TradingViewより)

 

もちろん新プランによる携帯事業の売上減なども今後数字になってくるでしょうが、会社予想でも増収予想であり今のところ大きな問題にはならなそうです。

 

おわりに

今回も増収増益だろうなと楽観視はしていましたが、増配はポジティブサプライズでした。

今期の増配予想についても、記念配当を含めた前期より増配しようとしており非常にうれしいところ。

今後もすこしずつ積み上げていきたい銘柄です。

 

その他の銘柄分析記事は以下にまとめています。

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