【銘柄分析】日東富士製粉(2003):安心して長期投資できる製粉会社

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回は日東富士製粉です。

長期で売上はキープされており利益率は高まってきており、利回りも3%前後のため、配当目的の長期投資としては非常に投資しやすそうな銘柄です。

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2020年度決算発表の分析を以下の記事で行いました。

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日東富士製粉の事業概要

会社名日東富士製粉
業種食料品
特徴製粉準大手で小麦・その他農産物を原料に業務用製粉製品(小麦粉・ふすまなど)、家庭用食品(小麦粉製品・乾麺)の製造販売を行っています。日清製粉、ニップン、昭和産業に次ぐ4位の製粉会社です。
※ ふすまといっても部屋の仕切りのふすまではなく、小麦の表皮である「ふすま」と呼ばれる部分をそぎ落として精製している粉です。ケンタッキー・フライド・チキンのトップフランチャイジーである株式会社さわやかは100%子会社です。
株価(投稿日時点)7310円
配当月3,9月

 

3月に突然株価が急騰しており、現在の株主構成がちょっと気になるところ。

 

親会社の三菱商事が62.9%、自社株保有が2.4%、従業員持株会や同業他社の持ち合いもちらほらあるため、現在は東証一部ですが流通比率が35%必要なプライム市場には残らない可能性もあります

もし流通比率35%を達成するために動く場合には大量の売りが発生するため株価が下落することが予想されます。

過剰な期待は禁物ですが今後買い場到来の可能性もあります

 

日東富士製粉の総合評価:102.58ポイント(8位/2824社中)

減配もあるが極端な減配はなく、一定の配当は期待できる。
財務も安定しており長期投資はしやすそう。

売上の8割以上、利益の9割程度を占める主力商品の小麦粉は家庭用、業務用ともに需要は大きいものです。

直近ではコロナによる外食需要激減の影響を受けていますが、営業利益が10.2%減、売上高や当期純利益ベースでは2%台後半の減とそこまで大きな影響にはならなそうです。

 

日東富士製粉の配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

近年の収益率アップで配当も伸びている。
過去には減配もあるが今後も経営改善に期待。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)2.97%
配当推移(2016年~)90円(2016)→115円(2017)→154円(2018)→220円(2019)→222円(2020)→217円(2021予想)
2016年からの増配率+147%
2018年からの増配率+44%
配当姿勢業績連動(配当性向30%以上)

利益配分につきましては、株主の皆様への利益還元を重要課題の一つとして認識しております。各事業年度の業績の状況と将来の事業展開を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当の維持を基本としつつも、連結ベースの配当性向 30%以上をもう一つの基準とし、株主の皆様のご期待にこたえて参りたいと考えております。また、引続き、研究開発や生産設備の増強、販売・物流体制の強化など将来の事業展開に必要な資金需要に備えるために内部留保の充実に努めることにしております。
(2020/05/08 決算短信より)

 

過去減配もちらほら見受けられますが、2012年以降EPSも右肩上がり(2021年3月期は減益予想)であり配当も基本的には右肩上がりです。

売上では大きな変動は見られないためあとは経営改善次第かなといったところ。

 

日東富士製粉の財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

キャッシュフロー赤字はあるものの概ね安定。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で1回赤字あり(2012)。
フリーCFここ10年で2回赤字あり(2012,2014)。
自己資本比率74.3%
配当性向30.0%

 

ここ最近はキャッシュフローも安定しており、自己資本比率も高い会社です。

ほぼ無借金経営をしていますし、財務は十分健全と言えるでしょう。

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

昭和産業:49.2%

ニップン:52.9%

鳥越製粉:81.7%

 

日東富士製粉の成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

売上は横ばいだが利益率は改善傾向。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)5.9%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)31.9%
過去3年間の営業利益率7.1%

同業他社と比較しても営業利益率は非常に高いです。

昭和産業:3.2%

ニップン:3.2%

鳥越製粉:4.8%

 

売上の伸びはそこまであるわけではないのですが、利益率がしっかり良化しているのはいいですね。

 

日東富士製粉の割安度合い:今の株価は割安か?

非常に割安。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)10.1倍
PBR(時価総額÷純資産)0.87倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)8.787

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

昭和産業:PER 10.4倍、PBR 0.98倍、ミックス係数 10.192

ニップン:PER 17.1倍、PBR 0.75倍、ミックス係数 12.825

鳥越製粉:PER 27.5倍、PBR 0.59倍、ミックス係数 16.225

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

景気影響はなし。

業種:食料品

景気敏感株か:×

 

日東富士製粉の株価:含み損益はどうなるか?

右肩上がりのきれいなチャート。

<過去1年間のチャート>(TradingViewより)

<2002年以降のチャート>(TradingViewより)

コロナによる急落もすぐに回復しており、長期でも右肩上がりです。

 

冒頭にも書きましたが3月に株価が一時急騰しました。

特に業績予想修正が入ったわけでもなく原因は分からなかったのですが、決算発表でなにかわかるかもしれません。

もともと割安な銘柄なので株価が上がる理由は探そうと思えばいくらでも探せる状態ではあるのですが、新たな大株主が誕生しているかもしれません。

その影響もあって直近では過去のチャートと比較すると割高感も感じます

 

食料品というとTOPIXと比較してもよくないパフォーマンスが続いているのですがこの伸びはすごいですね。

セクター分散の観点で見ても、こういった銘柄がポートフォリオにいると強いのではないでしょうか。

 

おわりに

食料品の銘柄は初めて取り上げました。

決算発表会のスライド資料など分かりやすいIR資料はなかったのですが、利益率も同業他社と比較しても高いし優秀な銘柄だと思っています。

金曜日に決算発表ですが、内容が気になりますね。

 

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