【銘柄分析】NEW ART HOLDINGS(7638):海外展開積極的なブライダルジュエリー会社

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回はNEW ART HOLDINGSです。

ブライダルダイヤが主力の会社で「銀座ダイヤモンドシライシ」が有名です。

コロナの影響で結婚式も延期になる中逆風は吹いており今期は減収減益であるものの、会社としては成長が続いています。

今年に入って株価が急伸した結果高配当株としての妙味は薄れましたがまだまだ十分投資可能な範囲と考えています。

3月1年に1回の配当月となりますので気になる方はお早めに。

 

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2020年度決算発表の分析を以下の記事で行いました。

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決算シーズンですね。企業は3か月ごとに四半期決算を出しますが、その年度の終わりに出す本決算では最終的な結果と翌年の会社予想が出されます。四半期決算が中間報告で、本決算が最終報告ですね。毎年3月に決算を迎える会社が多い[…]

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事業概要

会社名NEW ART HOLDINGS
業種小売業
特徴ブライダルジュエリーを主力に、エステなども経営しています。
海外事業としてシンガポールに現地法人を設立し、台湾・香港・シンガポール・上海での展開を視野に2023年の香港証券取引所上場を目指すなど積極的に進めています。
株価(投稿日時点)1164円
配当月3月

 

総合評価:96.08ポイント(16位/2717社中)

積極的な展開もあってブライダルジュエリーでの知名度は高い。
コロナが収束すればまだまだ成長は持続。

積極展開もあってWFの見栄えはよくありませんが利回り、成長性が優れています

アジア展開に台湾・香港・上海を含んでいる点が今後政治的な問題を生む可能性がある点はリスクですが、国内も含め新規出店がしっかり進んでいるため当面は問題ないと考えています。

 

配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

配当重視の株主還元。今後も増配にも期待。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)4.3%
配当推移(2016年~)0円(2016)→0円(2017)→6円(2018)→20円(2019)→30円(2020)→50円(2021予想)
2016年からの増配率
2018年からの増配率+400%
配当姿勢成長を優先するが株主還元は配当を重視

当社は、株主のみなさまへの利益還元を経営の最重要課題の一つに位置づけたうえで、利益配分については、将来の事業規模拡大に不可欠な成長投資を優先し、株主利益及び企業価値の最大化に努め、株主還元については、企業価値向上による株価上昇と剰余金の配当等によって総合的に実現することを基本方針としています。
(2020/05/27 剰余金の配当に関するお知らせ より)

 

配当はしっかり出る会社ですが、方針としてはグロース企業らしい考え方です。

 

一方で2021年3月期の配当金については当初普通配当30円(前期と同じ)+株式公開20周年記念配当20円としていたのですが、11月に配当総額は同じまま普通配当50円に変更しました。

当初のままであれば来期以降配当金を50円以下にしても減配とは言いづらかったのですが、普通配当として50円を予想とすることで来期以降への退路を断った形になります。

今後の増配に向けて強気の姿勢が見えます。

配当金額に変更はございません。
内訳を修正いたします。具体的には、株式公開 20 周年記念配当と位置づけていた1株あたり20 円の増配を普通配当に変更し、配当金全額を普通配当とするものです。当社は、株主のみなさまへの利益還元を経営の最重要課題の一つに位置づけており、株主還元については、企業価値向上による株価上昇と剰余金の配当等によって総合的に実現することを基本方針としていますが、今般の内訳変更により、配当重視の方針を明確にお示しするものです。

(2020/11/10 2021年3月期通期連結業績予想及び配当予想に関するお知らせより)

 

財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

成長中の会社のためCF赤字はご愛敬?
自己資本比率は低くないので問題なし。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で4回赤字あり(2012-2013,2017-2018)。
フリーCFここ10年で5回赤字あり(2012-2013,2015,2017-2018)。
自己資本比率47.8%
配当性向31.3%

 

営業CF・フリーCFについては黒字に越したことはないのですが、新規出店も積極的なので理解はできるかなといったところ。

自己資本比率は50%近い数字になっており、利回りが4%台であるものの余裕のある配当性向です。
(今期は減益予想の中で増配しているため58%程度の配当性向になる見込み)

 

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

フェスタリアホールディングス:10.1%

ツツミ:97.9%

ベリテ:66.9%

ヨンドシーホールディングス:73.5%

 

 

成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

コロナ影響を抜きにすれば年あたり10%超成長を継続。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)12.5%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)13.2%
過去3年間の営業利益率12.6%

 

コロナ影響は非常に大きく緊急事態宣言も出ていた第1四半期(4~6月)は営業利益が前期比マイナス10億以上となるなどの打撃でした。

(2021年3月期 第1四半期決算説明資料より)

 

しかし、その後は持ち直しており、結婚を取りやめたり指輪を買わなくなったりするわけではなく需要が後ろにずれただけであることが分かります。

コロナ感染はまだまだ収束していないため、今後収束に伴ってこれまで通りの成長を継続できると考えています。(2021年3月期第3四半期決算短信より)

 

割安度合い:今の株価は割安か?

年初の800円台からすると高くなっているがまだまだ「やや割高」程度。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)13.6倍
PBR(時価総額÷純資産)2.05倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)27.88

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

フェスタリアホールディングス:PER 16.0倍、PBR 1.94倍、ミックス係数 31.04

ツツミ:PER 179.0倍、PBR 0.53倍、ミックス係数 94.87

ベリテ:PER 24.7倍、PBR 2.23倍、ミックス係数 55.081

ヨンドシーホールディングス:PER 21.3倍、PBR 1.07倍、ミックス係数 22.791

 

海外事業会社の香港証券取引所上場などの積極策が好感を持たれ、株価がコロナ前よりも上の水準まで一気に伸びました。

ただ当時の利回りは6%を超えていたこともあり配当狙いで上がった面もあるのかもと思っています。

この辺は4月の株価に注目したいところ。

年に1度の配当権利月が3月のため、長期投資の対象とする場合は今年の配当はあきらめて権利落ち後を狙うのもありかもしれません。

コロナ前からの株価チャートは以下のとおりです。(TradingViewより)

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

結婚需要は常にあり景気影響は少ない。

業種:小売業

景気敏感株か:×

 

おわりに

2016年ごろから売上高が一気に成長しておりノッている企業です。

ただそれまでの業績低迷もありまだ割高水準にまでは株価は上がっていません

サービスの質や価格を考えると国内ではまだまだ伸びる要素はあると思われますが、米中戦争などの影響が海外進出先にあるのかもと考えると手放しでの期待がしづらいところです。

業績をしっかりと確認しながら慎重に投資していきたいですね。

 

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