【銘柄分析】南総通運(9034):業績安定の千葉ローカルNo.1物流・倉庫会社

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回は南総通運です。

千葉ではトップシェアの運送会社です。

首都圏とはいえ地方運送会社ということで爆発的に業績が伸びることは考えにくいのですが、財務面では安定しており利回りも3%近いということでポートフォリオに加えている銘柄です。

 

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2020年度決算発表の分析を以下の記事で行いました。

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南総通運の事業概要

会社名南総通運
業種陸運業
特徴千葉県の東金市に本社を置くトラック運送会社です。
事業エリアは千葉県を中心に、茨城県・埼玉県・東京都で、トラック運送のほか倉庫事業、不動産事業、建設事業、タクシー会社を運営しています。
株価(投稿日時点)1190円
配当月3月

 

南総通運の総合評価:96.58ポイント(21位/2717社中)

あくまでポートフォリオの一部としてならあり。

配当は安定感がないものの利回りは3%近くなっており一定水準はクリア。

財務面はキャッシュの蓄えも豊富ですしキャッシュフローも問題ありません。

ROEが5.04%と非常に低く、稼ぐ力については疑問符はつくのですが首都圏の工業地帯である千葉ということである程度の地盤の強さはあります。

コロナによって運送需要は減少しているものの、倉庫の稼働率は高く夏には大型物流センターも稼働開始するということで再び業績を回復させられる期待が持てます。

 

南総通運の配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

利回りは高くないが、基本配当ベースでみると3年に1回程度のペースで5円ずつ程度の増配が見込めそう。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)2.94%
配当推移(2016年~)16円(2016)→30円(2017)→40円(2018)→35円(2019)→45円(2020)→35円(2021予想)
2016年からの増配率+181%(記念配を考慮外とすると+119%)
2018年からの増配率+12.5%(記念配を考慮外とすると+17%)
配当姿勢安定配当

当社は、当事業年度の業績、今後の事業展開並びに内部留保に意を用いつつ、安定的な配当維持を基本方針とし、配当金額を決定しております。
(2020/05/25 剰余金の配当(記念配当)に関するお知らせより)

 

「安定な配当維持を基本方針とし」とはあるものの、受け取る配当額としては記念配の頻度が多く増減が多い印象です。

2018年は創立75周年、2020年は創立77周年の記念配として支払われています。

77周年ってぞろ目ではあるもののあまり記念っぽい周年ではないように思えますね。

ベースとなる基本配当では着実に増配されてきており、ある程度安定的な配当が見込めそうです。

 

南総通運の財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

自己資本比率は高く、キャッシュフローも安定。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で赤字なし。
フリーCFここ10年で1回赤字あり(2014)。
自己資本比率62.6%
配当性向24.8%

 

自己資本比率は60%を超えており、営業キャッシュフローで見てもここ10年赤字がないことから財務は安定しています。

2020年で見ると営業キャッシュフロー18億円に対して現金・現金等価物が34.7億円ありキャッシュも十分に豊富です。

 

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

ヒガシトゥエンティワン:62.4%

日本ロジテム:28.5%

岡山県貨物運送:41.3%

 

南総通運の成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

売上は緩やかに成長傾向だが地方運送会社であり爆発的に今後成長することはなさそう。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)5.1%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)-0.2%
過去3年間の営業利益率10.6%

 

2021年はコロナによる自粛の影響で自動車、飲料、コンビニ配送が減少して減収となりましたが、2014~2020年は連続で増収でした。

ただ二桁成長するわけではなく緩やかな成長といった程度です。

一方で純利益は2018年をピークにその後は減少気味

決算短信を見ても効率化は図ろうとしているようですが利益が伸びない点は気になります。

 

南総通運の割安度合い:今の株価は割安か?

かなりの割安水準。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)7.5倍
PBR(時価総額÷純資産)0.32倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)2.4

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

ヒガシトゥエンティワン:PER 14.8倍、PBR 0.9倍、ミックス係数 13.32

日本ロジテム:PER 12.5倍、PBR 0.45倍、ミックス係数 5.625

岡山県貨物運送:PER 8.9倍、PBR 0.3倍、ミックス係数 2.67

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

景気影響はそこまで大きくない。

業種:陸運業

景気敏感株か:×

 

南総通運の株価:含み損益はどうなるか?

ここ10年は右肩上がり。

<過去1年間のチャート>

<2006年以降のチャート>

(TradingViewより)

 

長い目で見ると右肩上がりですが、短期で見るとあまり上下は激しくありません。

2016年から2018年にかけては株価が2倍近くになっていますが、その後は2018年の高値をまだ超えていません。

このままいくと近いうちに最高値更新はありそうですが、購入はじっくり考えてからでもよさそうな銘柄です。

 

おわりに

地方のローカル会社ということで数十年単位で見たときに生き残っていけるかどうかは見づらいところがあります。

もう少し利益率が高ければ安心感もあるのですが、増収減益が多いと引っかかってしまいます。

 

とはいえ首都圏で一定のシェアを獲得しているため、大阪を地盤とするヒガシトゥエンティワンとあわせて今後も気にしておきたい銘柄です。

 

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