【銘柄分析】三菱商事(8058):配当安定性No.1商社

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回は三菱商事です。

累進配当政策を宣言していることもあり高配当投資では有名な商社ですね。

 

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2020年度決算発表の分析を以下の記事で行いました。

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事業概要

会社名三菱商事
業種卸売業
特徴三菱グループ中核の総合商社です。
商社の中では総資産、売上1位となっています。
エネルギー、機械、食品、化学品に強いです。
株価(投稿日時点)3148円
配当月3,9月

 

総合評価:106.40ポイント(3位/2717社中)

一定の人気はあるが商社は割安傾向あり。
規模、成長性では伊藤忠には及ばないが配当が魅力。

総合商社、特に5大商社は非常に大きな規模を誇りますが株価という面ではあまり伸びない傾向があります。

事業規模が大きい分たいていのニュースは事業によってプラスにもマイナスにも働き、そこまで爆発的に伸びることはないですね。

現状でも4%を上回る利回り、減配リスクが低いという点で頼りになる銘柄です。

 

配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

累進配当政策なので減配なし!

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)4.26%
配当推移(2016年~)50円(2016)→80円(2017)→110円(2018)→125円(2019)→132円(2020)→134円(2021予想)
2016年からの増配率+164%
2018年からの増配率+20%
配当姿勢累進配当政策

配当は持続的な利益成長に合わせて増配していく「累進配当」を行う方針としています。自己株式の取得は、「中期経営戦略2018」期間中のキャッシュ・フローやっ適切な資本水準などを考慮の上、資本効率の向上を図るために実施したものです。負債による資金調達は、流動性と財務健全性の観点で適切な水準を維持する方針としています。
(2021/02/03 2021年3月期 第3四半期決算短信より)

基本的には年々増配を行う方針ですので、高配当投資の対象としては安心ですね。

配当性向も昨年は37.9%、今年もコロナ影響で大幅な減収減益予想ではありますが配当性向100%を超えることはない見込みです。

 

財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

営業CFは赤字なし。自己資本比率も総合商社では平均的。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で赤字なし。
フリーCFここ10年で2回赤字あり(2012-2013)。
自己資本比率29.0%
配当性向37.9%

総合商社内で比較しても特に財務では大きく評価が変わる点はありません。

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

伊藤忠商事:27.4%

三井物産:32.3%

住友商事:31.3%

丸紅:24.0%

 

成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

景気影響は大きいが幅広い業界で存在感は強くすでに十分な立ち位置が築かれている。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)43.3%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)7.2%
過去3年間の営業利益率3.7%

 

総合商社の性質上、一般的な会社の売上や利益とは異なる計算となっているのですが、ここでは四季報記載の値で計算しています。

 

割安度合い:今の株価は割安か?

株高で割安感はなくなっている。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)23.8倍
PBR(時価総額÷純資産)0.9倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)21.42

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

伊藤忠商事:PER 13.1倍、PBR 1.71倍、ミックス係数 22.401

三井物産:PER 14.9倍、PBR 0.97倍、ミックス係数 14.453

住友商事:PER -、PBR 0.85倍、ミックス係数 -(赤字予想のため計算不可)

丸紅:PER 8.5倍、PBR 0.99倍、ミックス係数 8.415

ROEも16.9%と高い伊藤忠商事が唯一PBRが1倍を超えていますが、それ以外は1倍を割っている5大商社。

8月にウォーレン・バフェット氏が株を購入したニュースもありましたが、2021年2月のバリュー株全面高の影響もあって割安感は薄れています。

株価の上昇としてはこの先どう転ぶか分からず、配当目当ての投資に限定されるかなという印象です。

2018年夏以降の株価チャートは以下のとおりです。(TradingViewより)

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

モノの動きと連動するため景気影響は避けられない。

業種:卸売業

景気敏感株か:○

 

おわりに

高配当投資をしているとポートフォリオには入ってくることが多い銘柄ではないかと思います。

今後さらに成長していくかという点ではあまり期待はできないのですが、時代が変わっても時代に合わせて一定の存在感は示し続ける会社なので、定期的に買い進めるのではなく株安のタイミングで買い集めるのがよさそうです。

 

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