投資資金を考えよう~生活防衛資金と投資~

今回は私が我が家の資産のうち投資にかけている割合をどのように考えているかについてです。

これから投資を始める方、始めたばかりの方、もっと投資したいなと思っている方に読んでいただければと思います。

 

投資で直近の生活が崩れてはいけない

まず大事な前提として、投資は余剰資金(すぐに使う予定のないお金)ですべきです。

 

投資をした場合、リターンに目が行きがちですが1年間ずっと株価が下がり続けることもあります。

資産が上がり続けられるように投資ができればいいのですが、特定の会社だけでなく分散して投資すればするほど、数年単位で見た場合には資産がマイナスになる可能性が高いです。

なぜなら、株式などの金融資産はたくさんの人がそれぞれの考えを持って売買しているために景気に波があるからです。

 

例えば、すべての資金を株式に投資していて大暴落が起きてしまって一時的に90%株価が下がって、さらにはタイミング悪く仕事をやめてしまったらどうなるでしょうか。

もしかしたら家賃も払えなくなってしまうかもしれません。

また、お金が必要になるたびに株を売却しないといけないため、そのための手間もかかります。

 

一方で、直近の生活費は現金として持っていた場合はどうなるでしょうか。

大げさに一時的に90%株価が下がった状態を仮定してみましたが、この状態は長続きしません。

元の株価に戻るまでは数年かかるかもしれませんが、ある種「株のバーゲンセール」の状態になるため逆に購入したがる人も増えます。

2,3か月も経てば90%減ではなく、40%減くらいにまでは回復するかもしれません

生活費が厳しくて株を売却しないといけない状況であっても、90%減で売った場合より40%減で売った場合だと5倍の現金が手に入ります

 

だからこそ、投資するために直近で使うお金まで投入することは絶対にNGす。

そもそも「株式が大暴落したタイミングで仕事をやめる」だなんて、そんなことあるのかと思われるかもしれません。

可能性としてはもちろん高いわけではありません。

しかしある日突然仕事を辞めざるを得ないことはあるでしょうし、大暴落とまではいかないまでも株を売りたくないタイミングであるかもしれません。

日本には失業保険もありますが、仕事を辞めてすぐに現金が手に入るわけでもありません。

 

最低でも3か月分の生活費は現金で持っておこう

当座の生活費となる現金を持っておきましょうと言いましたが、現金でいくら持っていても投資と違って増えることはありません。

「株式投資は長期的に必ず儲かるんだ」という前提にたてば、できることなら少しでも多く投資に回しておきたいですよね。

 

私自身はサラリーマン(正社員)であり妻も同じなので、収入が突然0になってしまう可能性というのは自営業などに比べれば低いと思っています。

そのため最低3か月、私の場合はもうちょっとリスクケアとして6か月分を目安として現金を確保しています。

贅沢しない生活費である30万円×6か月分 = 180万円

これが私が現金として持つと決めている金額です。

いざというときに生活を守ってくれるお金なので生活防衛資金とも呼ばれます。

 

逆にこれを超えた額はすべて余剰資金なので投資に回しています。

前述のように自営業・フリーランスをしている場合や不景気時に仕事を失いやすいパート・派遣で働いている方の場合には1,2年分持つようにしたほうが良いです。

 

コロナウイルスの影響で営業自粛になったり売上が激減したお店のニュースを最近よく目にしますが、年単位で収入がなくなってしまうこともあり得るからです。

とはいえコロナショックは2年では済まない様子なので2年分あっても安心とは言えないのだろうなと思っています。。

 

市場の状況や自分の年齢も踏まえて現金比率を調整しよう

とはいえ、生活防衛資金さえ確保すれば株式に全額投資するのがベストなのでしょうか

答えはNOです。

常に全力で買わずに現金を一部持っておく理由としては以下のような理由があります。

①株価が落ちた時の購入資金として持っておくため

リスクの低い資産として持っておくため

 

安い時に株を買える現金を持っておこう

リーマンショックやコロナショックといった大暴落と呼べるものは10年に1度くらいしか発生しませんが、1年の中で数か月間株価が下がったりするケースはよくあります

こちらはアメリカの株式指数であるS&P 500の2019年のグラフです。(TradingViewより)

 

比較的順調な右肩上がりの1年ではあるのですが、それでも6月ごろに1回と8,9月に1回大きく株価が下がっていることがわかります。

このようなタイミングがいつ来るか正確に予想できる人はいません。

 

そのため、株価が順調に右肩上がりのタイミングでは全力で投資せず、投資に使える金額の1割だけでも現金として持っておいて、1年に1回や2回あるような株価下落のタイミングで株を買うというのは大事です。

いっそのこと普段は一切株を買わずに株価が下がったタイミングでだけ購入するというのも戦略としてはありなのですが、私の場合まだ資産が少なくなるべく株式投資を頻繁に行って慣れておきたいということもあり毎月積立を行う度合いを多くしています。

資産が数千万円になってきて1か月で10万円、20万円追加投資してもパーセンテージではそこまで増えなくなってきたらある程度タイミングを見て1年に1回など買うようにしてもいいかなと思っています。
(でもきっと見ているだけじゃ我慢できなくて株を買っちゃうんだろうと思います)

 

株式よりもリスクの低い資産として持っておこう

2つ目の理由は株式と比較してリスクの低い資産として持っておくことで、資産全体の値動きをマイルドにできるというものです。

 

この記事では説明をシンプルにするために、株を買うか現金として持っておくかの2択で話をしていますが、ほかにも債券や金、不動産のように株でも現金でもない資産があります。

それぞれ一定の関係性はあるものの値段が上がったり下がったりするタイミングは一致せず、場合によっては1つの資産の価格があがると別の資産の価格は連動して下がるといったものもあります。

 

これらの資産を組み合わせて持つことによって資産が急激に減るリスクを下げることができます。

これは株と現金だけの組み合わせでも可能です。

日本では円の価値が急激になくなって翌月の生活費が数倍になるといったインフレリスクは低いです。

株価は回復するまで数年かかる場合もあり、特に年配の場合など回復するまで待ってもその先さらに資産が拡大するまでの投資期間を考えていられないという場合があります。

このような場合にはリスクの低い資産もバランスよく持っておくことで、リターンは見込みつつ常にある程度の幅の中で資産を持っておいたほうが安心できます。

 

一般的には現金よりも債券の役割としてよく言われる話ではありますが、債券はリスクがある割にリターンが少なく売買の手間がかかることから、債券ではなく現金を緩衝材として持っておくのもいいんじゃないかと思います。

 

 

それでも私は原則生活防衛資金以外は投資します

よく株式の比率は「(100 – 年齢)%」などと目安を言われることもありますが、私は年齢にかかわらず8割以上は株式で持ってもいいと考えています。

現状は総資産がまだ600万円程度で生活防衛資金が180万ですから1/3程度が現金なのですが、もっと資産が増えたらほとんどを株式、残りも生活防衛資金以外は債券やREIT(不動産)を勉強半分で保有するつもりです。

 

なぜかというと資産を減らさずに生活し続けることを目標にしているからです。

 

老後資産についての考え方は以下の記事で記載しています。

みのかぶ家計簿

老後の資金として社会保障だけでは足りず2,000万円が必要というニュースが話題になったのは2019年のことでした。 「人…

 

配当金は株価と比較するとがたっと減ることはありません。

株価は投資家のポジティブ・ネガティブな思いが影響しますが、配当は企業自体の業績によって支払われるものだからです。

もっともインデックス投資部分については株価に連動して下がってしまいますが、配当による収入と組み合わせることで、必要以上に資産を切り崩さずに生活していけるようにするつもりです。

理由の2番目で書いた資産の増減を緩やかにするというのは、「いつ資産を切り崩しても変わらないようにする」ということにつながります。

一時的な高騰・暴落を気にしないような長期で考えると、高いリターンを期待できる株式を購入せずに現金で持っているというのは損した気分になってしまいます。

実際に資産に頼り始めるまで早くても30年ありますし、株でできる限り儲けたいところです。

 

おわりに

今回は生活防衛資金の話でした。

まとめると以下となります。

1.生活できない状況になっても損を最小限にするために生活防衛資金となる現金は必ず持つ

2.今の収入を何から得ているかにもよるものの、サラリーマンなら最低3か月分(私の場合は6か月分)の現金を持つ

3.チャンスで株を買えるように、生活防衛資金以外でも現金は持っておいたほうがいい

4.常に一定の資産を持っておきたい場合は暴落でも許せる範囲でだけ株式などのリスク資産を持つ

 

リスクに対する考え方によるので、現金をどの程度持つべきかは人によって変わってきます。

個人的には「株が値下がりするか怖くて眠れない」となってしまっては元も子もないので、安心できる範囲で投資をするのが一番です。

いい生活をするために投資をするはずなのに、投資によって不安が強くなってしまってはいけないですよね。

無理なく投資をしていきましょう。

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