【銘柄分析】兼松エレクトロニクス(8096):着実に成長する高配当・好財務ITベンダー

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回は兼松エレクトロニクスです。

またまた4/28に決算が発表された会社ですね。

 

兼松エレクトロニクスの事業概要

会社名兼松エレクトロニクス
業種情報・通信
特徴兼松傘下のITベンダーです。
傘下ではありますがグループ会社への売上依存はありません。
ITインフラの設計、構築から保守運用までワンストップで行っています。
株価(投稿日時点)3605円
配当月3,9月

 

兼松エレクトロニクスの総合評価:91.33ポイント(50位/2824社中)

売上の伸びは3年平均で4%程度と小さいものの確実に成長。
利回りはそこそこだが、増配は積極的に行われており財務も優秀。

主に配当、財務、成長性の観点で見ているので、非常にバランスのよい会社と思っています。

日本のITベンダーでは非常に優秀な銘柄です。

 

2021年3月期では売上が8.9%減と大きくマイナスでしたが、当期純利益では0.1%減とダメージはあまりありませんでした。

営業利益率が16.6%、ROEも13.5%と非常に利益率が高い会社ですね。

2022年3月期予想も増収増益増配が予想されています。

 

なお、兼松傘下の企業ではありますが、決算短信でも売上高の10%を超える大口顧客は存在しないとされており、グループ会社への依存度は高くないことが分かります。

(決算短信より)

 

兼松エレクトロニクスの配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

業績好調で配当もどんどん上昇。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)3.74%
配当推移(2016年~)75円(2016)→90円(2017)→110円(2018)→125円(2019)→135円(2020)→135円(2021)→140円(2022予想)
2016年からの増配率+80%
2018年からの増配率+23%
配当姿勢安定配当

株主の皆様への利益還元につきましては、中長期的な企業成長の基盤強化に努め、安定的かつ継続的な配当をしていくことを基本方針とし、現行中期経営計画の数値目標の一つとしても「配当性向 50%以上」を掲げております。
(2020/10/30 連結業績予想ならびに剰余金の配当(中間配当)および期末配当予想に関するお知らせより)

過去10年の中で2年連続で減益した場面はないのですが、1年減益になった年も減配はしていません

直近は増配ペースが落ちてきていますが、2016年ごろから見てみると増配の度合いは高く、今後も増配が期待できそうです。

 

兼松エレクトロニクスの財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

文句なし!

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で赤字なし。
フリーCFここ10年で1回赤字あり(2015)。
自己資本比率75.0%
配当性向52.3%

 

財務面は非常に優秀ですね。

2010年、2015年のように時折投資が膨らんでフリーキャッシュフローが赤字になることはありますが、それ以外では黒字をキープしていますし、財務キャッシュフローもマイナス(借金よりも返済が上回っている状態)をキープしています。

自己資本比率は75%とまったく問題なしです。

 

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

伊藤忠テクノソリューションズ:55.1%

SCSK:59.6%

日鉄ソリューションズ:66.1%

 

兼松エレクトロニクスの成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

着実に成長。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)1.8%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)4.6%
過去3年間の営業利益率15.6%

 

2021年3月期で売上高が大きく下がったこともありますが、売上成長は低めで人によっては横ばいと考えることもできそうな程度です。

とはいえ増収となる年は多く、確実に成長しています。

 

ここ数年は利益率が上昇してきており2021年3月期では営業利益率が約16.6%と非常に高い水準になっています。

 

兼松エレクトロニクスの割安度合い:今の株価は割安か?

一般的には平均的な水準だが競合と比較すると割安。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)13.4倍
PBR(時価総額÷純資産)1.83倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)24.522

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

伊藤忠テクノソリューションズ:PER 26.5倍、PBR 3.43倍、ミックス係数 90.895

SCSK:PER 20.0倍、PBR 2.99倍、ミックス係数 59.8

日鉄ソリューションズ:PER 19.0倍、PBR 1.80倍、ミックス係数 34.2

 

兼松エレクトロニクス自体の過去と比較しても今の株価は割安に感じます

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

顧客企業の動向に左右されるため無関係ではいられないが景気影響は小さい。

業種:情報・通信

景気敏感株か:×

 

兼松エレクトロニクスの株価:含み損益はどうなるか?

業績とともに右肩上がり。

<過去1年間のチャート>(TradingViewより)

<2002年以降のチャート>(TradingViewより)

着実に右肩上がりになっていることが分かります。

 

競合となる伊藤忠テクノソリューションズ、SCSKと5年間のチャートで比較すると以下となります。(TradingViewより)

少なくとも含み損を抱える心配はなさそうですね。

 

おわりに

持ち株の中ですでに本決算が発表された会社でがありましたが、まだ銘柄分析ができていなったので今回分析してみました。

人が動いて稼ぐビジネスモデルなので10年後、20年後まで安心と言い切ることはできませんが、過去着実に利益を積み上げてきており今後も期待できそうです。

利回りのボーダーラインが高い人でなければポートフォリオの中心に据えてもよさそうですね。

 

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