【銘柄分析】日本ライフライン(7575):成長性著しい医療商社

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回は日本ライフラインです。

医療機器専門の商社で、ここ数年業績が大きく成長しています。

 

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2020年度決算発表の分析を以下の記事で行いました。

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日本ライフラインの事業概要

会社名日本ライフライン
業種卸売業
特徴心臓ペースメーカーやカテーテルといった医療機器を専門とした独立系の医療機器商社&メーカーです。
一部のカテーテル(EPカテーテルなど)については自社生産を行っています。
株価(投稿日時点)1507円
配当月3月

 

日本ライフラインの総合評価:96.29ポイント(23位/2717社中)

昨年は大幅減益もコロナ影響の一時的なもの。今後も継続的な成長を期待。
ただし利回り3%というのは記念配を含めており、記念配を除くと2%程度になり高配当株ではない点は注意。

昨年はコロナの影響でみんなが病院に行かなくなってしまった結果売上・営業利益は横ばいとなる見込みです。
(3Q時点では売上高が0.8%増、営業利益が1.4%減)

しかし、純利益では95.7%減と大幅減になりました。

 

スライドにもあるように、原因は貸倒です。

取引先をはじめとした生産会社の製品開発を目的として貸し付けていたお金について、コロナ影響も含めた財政状況悪化によって債権放棄をしたり回収見込み薄と判断したりして、その分を特別損失として計上しました。

 

あくまで特別損失が理由であってベースとなるビジネスが悪化したわけではないため、今年は一昨年以上の業績が見込めそうです。

 

日本ライフラインの配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

利回りは低いが、創業記念配当があると3%程度にはなる。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)3.25%
配当推移(2016年~)6.25円(2016、創業35周年の記念配1.875円分を含む)→15円(2017)→28.75円(2018)→29円(2019)→29円(2020)→49円(2021予想、創業40周年の記念配20円含む)
2016年からの増配率+364%(記念配を除く)
2018年からの増配率+0.87%(記念配を除く)
配当姿勢安定配当

当社は、業績及び今後の事業展開における資金需要等を勘案し、必要な内部留保を確保しながら安定的な配当を継続するとともに、株主の皆様に対する利益還元策を適宜実施していくことを基本方針としております。
(2021/01/29 配当予想の修正(創業 40 周年記念配当)に関するお知らせ より)

株主還元の優先度はあまり高くなく、2017、2018年には大幅に増配しましたがその後の増配は小さいです。

しかし、純利益が大きく下がった2021年度でも現時点で普通配当は据え置き(加えて記念配あり)となっており短期的な要因での減配リスクはあまり心配しなくてもよさそうです。

 

また、5年ごとに創業XX周年記念配当を出しています。

 

日本ライフラインの財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

自己資本比率は高いがキャッシュフローには要注意。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で1回赤字あり(2014)。
フリーCFここ10年で6回赤字あり(2011-2014,2018-2019)。
自己資本比率68.5%
配当性向30%

 

自己資本比率は非常に高いですね。

ただしキャッシュフローについてはフリーキャッシュフローが赤字の年が多くちょっと気になります。

合格点はあるものの、業績の成長が鈍化したときには注意が必要です。

 

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

ディープイエックス:37.1%

朝日インテック:76.8%

 

日本ライフラインの成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

業績は右肩上がり! 足もとコロナ影響もあって停滞しておりコロナ後の動向は注意。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)13.1%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)14.9%
過去3年間の営業利益率22.8%

こちらの指標は文句なしです。

2020年まで平均して1年あたり10%超で売上・利益が伸びており今後にも期待です。

 

日本ライフラインの割安度合い:今の株価は割安か?

成長実績のとおりかなりの割高度。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)52.9倍
PBR(時価総額÷純資産)2.45倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)129.605

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

ディープイエックス:PER 20.6倍、PBR 1.38倍、ミックス係数 28.428

朝日インテック:PER 85.2倍、PBR 10.54倍、ミックス係数 898.008

 

医療技術の発達とともに平均寿命も上昇しており、医療機器は今後も需要の拡大が見込めるだけあってPER・PBRともに割高を示しています。

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

業種的には影響を受ける業界だが、医療機器には影響なし。

業種:卸売業

景気敏感株か:×

 

株価:含み損益はどうなるか?

一時期よりは落ち着いているが割高株であり今後成長性への期待が薄れた際には下落の可能性あり。

<過去1年間のチャート>(TradingViewより)

<2006年以降のチャート>(TradingViewより)

2015年ごろから急激に業績が良化しており、それを受けて株価も2016年ごろから急上昇しました。

2017年3月期が前年比で売上高21.75%増・当期純利益90.8%増だったのですが2018年3月期では売上高13.76%増・当期純利益39.78%増となりました。

これが投資家からすると期待外れだったのか株価は下落し、その後今と同水準での推移が続いています。

 

期待値としては落ち着いてきており、今後も同程度の成長が期待できるのであれば1500円前後というのは悪くないかなといったところです。

できれば記念配抜きで利回り2%くらいにはなってほしいですね。

 

おわりに

あくまで記念配込みで利回り3.25%、記念配を除くと2%割るということで高配当株ではないのですが、今後の成長性期待でご紹介しました。

売上・純利益が平均10%成長を継続できれば株価の伸びもまた期待できるのではと思います。

じっくりと成長を待ちながら配当を受け取るといった保有スタイルをしていきたい銘柄です。

 

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