【銘柄分析】アジアパイルHD(5288):高利回りの基礎杭トップ企業

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回はアジアパイルHDです。

あまり必要以上に情報を公開している会社ではなく、人によっては投資しづらい銘柄かもしれません。

建築物の基礎である杭(パイル)製造が主な事業で、主に東南アジアに展開しています。

そのため、ミャンマーでの政変は業績にも大きく影響しています。

 

アジアパイルHDの事業概要

会社名アジアパイルホールディングス
業種ガラス・土石製品
特徴杭基礎業界最大の設計部門と施工部門を擁しており、国内コンクリート杭(パイル)の生産と建設基礎工事の国内トップメーカーです。海外ではベトナムやミャンマーといったアセアン市場に展開しています。
株価(投稿日時点)502円
配当月3,9月

 

アジアパイルHDの総合評価:72.53ポイント(321位/2824社中)

国内の競争激化、コロナ影響、ミャンマー政変で打撃も新工法で上向くか?

足もとの状況はあまりよくありません。

国内事業は採算が悪化しており、海外事業もコロナやミャンマー国軍のクーデターにより影響を受けています。

そんな中でも1月に新しい工法である「Smart-MUGNUM工法」が国土交通大臣認定を受けて販売を開始しています。

杭打ちの際の掘削土量削減もできるということで、特に国内シェア拡大が見込めます。

 

毎年どんどん増配する会社というわけではありませんが、2011年以降減配はありませんし、配当利回りも4%近くまで上がってきています。

ポートフォリオの一角としてであればセクター分散にもなるしありかなと考えています。

 

アジアパイルHDの配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

良くも悪くも安定配当。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)3.98%
配当推移(2016年~)12円(2016)→15円(2017)→15円(2018)→20円(2019)→20円(2020)→20円(2021)→20円(2022予想)
2016年からの増配率+67%
2018年からの増配率+33%
配当姿勢安定配当

当社は、業績に応じて安定的に配当を実施していくことを基本方針としております。内部留保資金につきましては、将来にわたる株主の利益確保のため、当社グループの今後の事業展開に有効に活用してまいります。
(2021/06/04 第16回定時株主総会招集ご通知より)

数年に1度増配されるようなペースですが、業績は緩やかな右肩上がりですので、今後も増配はありそうです。

 

アジアパイルHDの財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

十分健全な範囲。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で赤字なし。
フリーCFここ10年で3回赤字あり(2016-2018)。
自己資本比率46.2%
配当性向31.3%

 

キャッシュも着実に蓄えられており自己資本比率は40%台と他社よりは低いのですが、十分健全と呼べると思います。

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

三谷セキサン:68.5%

日本ヒューム:70.8%

日本コンクリート工業:50.2%

 

アジアパイルHDの成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

緩やかに右肩上がり。建築業界の動向次第で変わるかも。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)3.9%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)9.2%
過去3年間の営業利益率5.1%

 

成長度合いは高くないものの、業績は拡大傾向です。

ここ数年はオリンピックのこともあって建築業界も好況でしたが、今後潮目が変わる可能性はありえます。

そのあたりは注視する必要があります。

 

アジアパイルHDの割安度合い:今の株価は割安か?

割安銘柄。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)9.6倍
PBR(時価総額÷純資産)0.53倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)5.088

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

三谷セキサン:PER 19.8倍、PBR 1.18倍、ミックス係数 23.364

日本ヒューム:PER 9.0倍、PBR 0.50倍、ミックス係数 4.5

日本コンクリート工業:PER 10.7倍、PBR 0.51倍、ミックス係数 5.457

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

不景気だと工事件数が減るため数年にわたって採算悪化。

業種:ガラス・土石製品

景気敏感株か:〇

 

アジアパイルHDの株価:含み損益はどうなるか?

株価の値上がりは期待薄。

<過去1年間のチャート>(TradingViewより)

<2009年以降のチャート>(TradingViewより)

業績が堅調ということもあって一定の底堅さはあります。

とはいえ建築業界の業績が下向きになった場合の不安感もあり値上がりもなかなかなさそう。

HPであったりIRであったりに注力しているわけでもないことから、仮に減配の話が出たらがくっと下がることもありそうです。

 

おわりに

これまで扱っていなかった業界ということで、ガラス・土石製品からアジアパイルホールディングスを取り上げてみました。

個人的には保有自体は問題ないという判断ではあるものの、今後の展望が明るいかというとそういった感覚もなく、他の銘柄に投資したほうが良いという考え方もあるかと思います。

配当利回りが高いというのがどうしても1番のメリットに映るので、今後の動向次第で減配ということになれば損切りするしかないかなという印象です。

 

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