【銘柄分析】旭有機材(4216):ニッチな分野で世界一!

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回は旭有機材です。

旭化成の関係会社で、「あさひ  ゆうきざい」と読みます。(何度「きょくゆう  きざい」と呼んでしまったか。。。)

 

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2020年度決算発表の分析を以下の記事で行いました。

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事業概要

会社名旭有機材
業種化学
特徴管材システム(樹脂バルブ)、樹脂事業が主な事業です。
プラントや農業、漁業、半導体製造で使われるバルブの中でも錆びない樹脂バルブを作っておりこの領域では日本では半分以上、世界でもトップのシェアを誇ります。
株価(投稿日時点)1482円
配当月3,9月

 

総合評価:98.99ポイント(15位/2717社中)

ニッチな領域ではあるものの国内では独占的な立場を確立。
海外でもさらにシェア拡大できるか。

主軸である管材システム事業では非常に高いシェアを占めています。

(個人投資家向け会社説明会資料より)

 

バルブ市場の中でも樹脂バルブの占有率を上げられるかがカギですが、中東やアフリカでの樹脂バルブ市場拡大を目指しています。

(個人投資家向け会社説明会資料より)

 

管材システム事業が売上の57%ほどを占めており、次に大きな割合を占めるのが樹脂事業30%ほどとなっています。

主に自動車や建物で使われている素形材、発泡材料、電子材料が主な分野です。

 

 

配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

景気動向には左右される業界だが安定的な配当を実現。

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り(投稿日時点)3.37%
配当推移(2016年~)30円(2016)→30円(2017)→45円(2018)→50円(2019)→50円(2020)→50円(2021予想)
2016年からの増配率+67%
2018年からの増配率+11%
配当姿勢安定配当。(配当性向目安は非公開)

当社は、利益配分を企業にとっての最重要事項の1つと認識し、業績動向、財務体質、将来のための投資に必要な内部留保等を総合的に勘案し、安定配当を確保しつつ、継続的な収益拡大の達成による増配を目指すことを基本方針としております。
(2020年3月期決算短信より)

 

基本的に増収増益の会社ではあるため減配の可能性は高くありません。

2013年3月は減収減益で純利益は赤字でしたが配当は維持されていました。

このことから少なくとも一時的な業績悪化ですぐ減配する会社ではないと思われます。

 

財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

問題なし。

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CFここ10年で赤字なし。
フリーCFここ10年で1回赤字あり(2015)。
自己資本比率66.7%
配当性向30.5%

 

強いて言えばフリーキャッシュフローが2015年にマイナスであることくらいで、問題はありません。

自己資本比率も高いですね。

主な競合他社の自己資本比率は以下のとおりです。

積水化学工業:55.3%

前澤化成工業:82.9%

 

成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

2020年も当期純利益は減ったものの2013年以降毎年増収は維持!

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均)11.5%
過去3年間の純利益成長(1年あたり平均)62.5%
過去3年間の営業利益率7.3%

 

順調に売上を伸ばしてきています。

2020年は当期純利益がマイナスでしたがこれは前年に株式取得による特別利益が発生したことが大きな原因であり事業に大きな問題はありません(営業利益・経常利益は増加しています)。

 

割安度合い:今の株価は割安か?

割安銘柄!

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益)12.6倍
PBR(時価総額÷純資産)0.63倍
ミックス係数(PBR×PER)(※)7.938

※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

積水化学工業:PER 22.2倍、PBR 1.55倍、ミックス係数 34.41

前澤化成工業:PER 22.8倍、PBR 0.43倍、ミックス係数 9.804

 

一般的な水準からみても、競合他社と比較してみても割安ですね。

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

製造業との結びつきも強く景気には敏感。

業種:化学

景気敏感株か:○

 

株価:含み損益はどうなるか?

長期的には安定。

<過去1年間のチャート>(TradingViewより)

 

<2002年以降のチャート>(TradingViewより)

 

長期的にはそこまで大きな変動はありません。

2017年秋ごろから当時発表された業績がよかったため一気に高騰しましたがその後は1400円前後で落ち着いている印象です。

個人的には1800円超えるくらいまでは十分買いだと思っています。

 

おわりに

シェアトップの事業を持っておりここ数年も着実に成長、利回りも3%超、財務も安心感のある銘柄です。

ここ最近は増益に伴う増配もたびたび行われており、優良株と呼べるのではないでしょうか。

利回り自体は高くないため高配当投資と呼ぶにはより利回りのいい銘柄をそろえたほうが良いかなと思いますが、こういった安心感のある銘柄はポートフォリオに加えておきたいところです。

 

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