【銘柄分析】アルトナー(2163):製造業を支えるエンジニア派遣

本記事は銘柄に対する記載も含みますが、投資を推奨するものではありません。
また、本記事の内容は投稿時のものとなるため企業データの最新情報と異なる可能性があります。
あくまで自己判断での投資をしていきましょう!

今回は3月15日に決算が発表されたアルトナーです。

利回りは2%台後半と高配当とは言いづらい水準ですが、ここ数年の増配は凄まじいです。

事業概要

会社名:アルトナー

業種:サービス

主要事業:技術者派遣

特色:本田技術研究所やニコンといった製造業向けにエンジニアを派遣しています。主要取引先が製造業のため景気影響は受けやすいです。2011年以降売り上げは右肩上がりであり、今期もコロナ影響で減益(利益のダウン)は予想されているものの売上は増収予想となっています。

株価:850円(2021年03月16日現在)

配当月:1、7月

 

総合評価:94.42ポイント(27位/2717社中)

コロナ影響はあり。ただしもともとのニーズは非常に大きくまだまだ拡大は続くか。

財務・成長性ともにすばらしく、利回りは低いものの増配率が非常に高い銘柄です。

本田系やニコンなど売上高上位10社で売上全体の47.4%を占めるため、特定企業への依存度は高いと言えます。

脱炭素など次世代の技術への注力も必要な状況ではありますがなかなか現状の派遣ニーズとのバランスが難しく、踏み込めていない印象はあります。

このあたりは派遣業など人が動いた分売上が上がる構造のビジネスモデルを持つ会社共通の悩みどころですね。

 

 

配当のポイント:今の利回りはどうか、今後増配しそうか?

圧倒的増配!

配当指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

先日KDDIの銘柄分析について投稿してみました。 今後も似たようなかたちでいろいろな銘柄について書いてみようと思っていま…

利回り:2.71%(2021年03月16日現在)

配当推移(2016~2020年):11.25円(2016)→15円(2017)→18円(2018)→20.5円(2019)→23円(2020)→23円(2021予想)

2016年からの増配率:+104%

2018年からの増配率:+28%

配当姿勢:安定配当。配当性向30%をベースに検討。

当社は、今後の事業展開や業績及び経営環境、経営基盤の強化を総合的に考慮し、株主に対する安定的な配当を実施することを経営の最重要課題と位置付けており、配当性向30%をベースに検討することとしております。
(2021/03/15 剰余金の配当に関するお知らせより)

 

財務のポイント:業績が悪化しても事業を継続できるか、配当を維持できるか?

文句なし!

財務指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第2弾です。 第1弾の配当についての解説は以下をご覧ください。 目次 1 財務のポイントとは?1.…

営業CF・フリーCF:ここ10年は赤字なし。(2010年には営業CF、フリーCFともに赤字)

自己資本比率:70.5%

配当性向:38.9%

 

配当性向も高すぎず、自己資本比率も非常に高いため文句のない財務です。

配当総額1.22億円に対して現金・現金等価物も30億円以上あるキャッシュリッチな企業もあります。

 

成長性のポイント:今後事業が成長しそうか?

景気影響は受けるものの、規模としては拡大傾向。

成長性指標への考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント第3弾です。 第1弾の配当についての解説、第2弾の財務についての解説はそれぞれ以下をご覧ください。…

過去3年間の売上成長(1年あたり平均):12.0%

過去3年間の純利益成長(1年あたり平均):22.9%

過去3年間の営業利益率:12.3%

 

新たに発表された中期経営計画では2023年1月期で売上高100億、営業利益率12.5%が目標として提示されており、まだまだ成長は見込めます。

コロナ影響も2022年1月期では継続、2023年1月期で収束に向かうとしてやや控えめな予想の前提に立っている点も評価ポイントです。

 

割安度合い:今の株価は割安か?

一般的にはやや割高水準だが競合と比較すると割安。

ポートフォリオ運用する上での補正の考え方はこちらに記載しています。

みのかぶ家計簿

銘柄選定の重要ポイント最終回、ポートフォリオ構築のための微調整編です。 第1弾の配当について、第2弾の財務について、第3…

PER(時価総額÷当期純利益):16.0倍

PBR(時価総額÷純資産):2.89倍

ミックス係数(PBR×PER):46.24
※ベンジャミン・グレアム氏が提唱した指標で、企業のBS・PL両方の観点から企業の株価の割安性を見極める指標で低いほど割安となります。
グレアム氏が割安としていた目安は22.5です。

競合となる会社で言うと以下のような数値です。

テクノプロ:PER 26.3倍、PBR 5.86倍、ミックス係数 154.118

メイテック:PER 25.4倍、PBR 3.86倍、ミックス係数 98.044

アルプス技研:PER 14.2倍、PBR 3.4倍、ミックス係数 48.28

 

その他:景気影響は大きいか、セクター的には積極的に購入すべきか。

取引先が景気敏感業種であり景気影響は受けやすい。

業種:サービス

景気敏感株か:〇

とはいえ財務も健全でありすぐにどうこうということはないですね。

 

おわりに

決算直後の株価ですが今期の減益予想もあって3.74%ダウンとなっています。

中期経営計画含めた決算説明資料も非常にわかりやすく示されており、こんな会社がもっと増えるとうれしいです。

欠点は利回りくらいですが増配でカバーできると思っているので積極的に投資していきたい会社です。

こちらで新規投稿やニュースに対するコメントを投稿しています。